オルドリッジがキャリアハイの56得点! スパーズが2度の延長となったサンダー戦に勝利

これまでのキャリアハイ45得点を上回る56得点を奪って勝利の殊勲者となったオルドリッジ[写真]=Getty Images

スパーズの選手としては史上3番目となる56得点をたたき出したオルドリッジ

 1月11日(現地時間10日)に行われたオクラホマシティ・サンダー対サンアントニオ・スパーズによる一戦は、2度の延長にまでもつれる大激戦となった。

 第4クォーター残り5.6秒。サンダーは2点ビハインドの場面でジェレミー・グラントラッセル・ウェストブルックのアシストからアリウープを決めて1度目の延長へ。

 1度目の延長、残り1分9秒で4点を追うサンダーは、この日キャリアハイの24アシストを記録したウェストブルックがチームメートを操る。残り1分にグラントのレイアップ、残り25.5秒にはスティーブン・アダムズのダンクを演出してサンダーが再び同点に追いつく。

 しかし2度目の延長ではラマーカス・オルドリッジデリック・ホワイトがスパーズをけん引し、最終スコア154-147でサンダーを下し、今季成績を25勝18敗とした。

 試合を終えたホワイトは、『AP』へ「彼が僕らをけん引してくれたんだ。見ていて本当に楽しかったよ」と語った。彼とは、スパーズの大黒柱であり、この日キャリアハイの56得点をたたき出したオルドリッジのこと。

 キャリア13シーズン目のオルドリッジは、この日フィールドゴール33投中20本、フリースロー16本すべて決める抜群のシュートタッチで56得点、さらに9リバウンド4アシスト4ブロックを積み上げて勝利の立て役者となった。

 「2週間くらい前に、僕は(50得点することができないことに)不満をもらしていたところだったんだ。キャリアの中で、いつかこういうことが起こるんだと感じていた」と自身のパフォーマンスについて振り返ったオルドリッジ。自身のインスタグラムでは「ついに50得点クラブへ仲間入りすることができたよ」と投稿。

 グレッグ・ポポヴィッチHCも大黒柱が見せたパフォーマンスを祝福。「彼はシーズンをとおしてビーストモードに入っている。彼はこのチームにおける(オフェンスとディフェンスの)両エンドでアンカーを務めてくれているんだ。昨季も今季もね。本当に申し分ない活躍を見せている。もちろん、今夜の彼もすばらしかったね」。

 この日オルドリッジが挙げた56得点は、スパーズのフランチャイズ史上3番目のハイスコアとなった。

デローザンはフィールドゴール22投中成功7本とショットの精度に苦しむも、11アシストでチームメートの得点機会を演出[写真]=Getty Images

3ポイント成功率84.2パーセントというNBA新記録も樹立したスパーズ

 スパーズではオルドリッジのほか、ホワイトが23得点5リバウンド8アシスト2スティール、マルコ・ベリネリが19得点、デマー・デローザンが16得点8リバウンド11アシスト、ブリン・フォーブスが14得点8リバウンド、パティ・ミルズが14得点6アシスト、ダービス・ベルターンスが12得点。

 また、この日のスパーズは最初に放った14本すべてを沈めるなど、3ポイントを19投中16本も成功し、84.2パーセントという驚異的な成功率をマーク。ベリネリが5本、ベルターンスが4本、フォーブスが3本をいずれもノーミスで決め切った。スパーズは3ポイントを15本以上放ったチームとして、成功率でNBA新記録を更新している。

 一方、敗れたサンダーのウェストブルックは24得点13リバウンド24アシストで今季13度目のトリプルダブルを達成。「俺は(トリプルダブルすることに)高いプライドを持ってる。勝利につながるように、チームのためになるようにと、いろんなことをこなすことで自分のことをベストだと感じている。俺はそれを毎晩やってるんだ」と殊勲の働きを見せたものの、惜しくも勝利ならず。

 サンダーではポール・ジョージが30得点8リバウンド3スティール、グラントが25得点12リバウンド3ブロック、テレンス・ファーガソンが21得点、アダムズが19得点7リバウンド2スティール2ブロック、デニス・シュルーダーが14得点4アシストを挙げたものの、これで3連敗となった。

 なお、この日両チームが挙げた合計301得点は、2006年12月8日(同7日)のフェニックス・サンズ対ニュージャージー・ネッツ戦で両チームが残した計318得点以来の300得点超えとなった。ちなみに、この試合も2度の延長にまでもつれ、サンズが161-157で勝利している。

ウェストブルックはコートを縦横無尽に駆け抜けて大活躍を見せたものの勝利を奪うことはできなかった[写真]=Getty Images

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