一筋縄ではいかないバックスのバスケット
5月16日(現地時間15日)、トロント・ラプターズとミルウォーキー・バックスのイースタン・カンファレンス決勝の第1戦が、バックスのホームであるファイサーブ・フォーラムにて行われた。
試合は開始からバックスのヤニス・アデトクンボが速攻からダンクを叩き込むと、序盤からチームに勢いを与えてそのまま主導権を握るかと思われた。だがラプターズはカイル・ラウリーの3ポイントシュート、パスカル・シアカムのプルアップジャンプシュートなどで得点を記録し続けて、前半は逆転を許さずに59-51の8点リードでハーフタイムへ。
後半に入ってからは、バックスはディフェンスでラプターズのターンオーバーを誘発。トランジションからスピードを活かしてエリック・ブレッドソーがレイアップを決めるなど、徐々に点差を詰めていく。これらの一連のプレーから第3クォーターより流れを引き寄せていくと、第4クォーターではブルック・ロペスの2連続3ポイント、ニコラ・ミロティッチのフリースローでついに逆転した。
ラプターズは引き下がることなく、シュートタッチのいいラウリーがラインから離れた位置から、そして左コーナーからも強気の3ポイントを2連続で成功。積極的に攻撃を続けたが、バックスは第4クォーター残り3分31秒からディフェンスが機能すると、ロペスが3ポイントやリバウンドなど要所で活躍を見せ、リードを守りきり100-108で初戦を制した。
2001年以来となるカンファレンス決勝において勝利を収めたバックス(1勝0敗)は、ロペスが29得点11リバウンド4ブロック、アデトクンボが24得点14リバウンド6アシスト2スティール、マルコム・ブロングトンが15得点3アシスト、ミロティッチが13得点6リバウンド、クリス・ミドルトンが11得点11リバウンドを記録。
そしてプレーオフキャリアハイとなる29得点をマークし、終盤に活躍を見せたロペスが以下のようにコメントを残した。
「チーム全員の努力の結果だよ。いいエネルギー、いいディフェンスがあってそれを続けたんだ。決して諦めないことを試合で学び、シーズンを通して我々は結束している。競争を続けてハードに戦い抜くことが重要なんだ」
敗れたラプターズ(0勝1敗)は、カワイ・レナードが31得点9リバウンド3スティール、ラウリーが3ポイント7本を含む30得点8リバウンド、シアカムが15得点6リバウンド、ダニー・グリーンが6得点6リバウンド2スティール、マルク・ガソルが6得点12リバウンド5アシストをマーク。中心選手であるレナードとラウリーの2人で合計61得点を稼いだが、ゲーム終盤のバックスのディフェンスを突破することができなかった。次戦はアジャストし、試合を制してくることに期待したい。
両チームによる第2戦は5月18日(同17日)に、ファイサーブ・フォーラムにて行われる。