レナードとバンブリートの活躍でラプターズが逆転勝利! 悲願のファイナル進出へ王手

今年のプレーオフ11度目の30得点超えでラプターズをけん引したレナード[写真]=Getty Images

レナードがゲームハイの35得点、バンブリートが3ポイント7本成功の大当たり

 5月24日(現地時間23日)、ミルウォーキー・バックスはホームのファイサーブ・フォーラムにて、トロント・ラプターズとのイースタン・カンファレンス・ファイナル第5戦を行った。

 2勝2敗で迎えたこの試合、ニコラ・ミロティッチに代えてマルコム・ブログドンをスターター起用したバックスは、エリック・ブレッドソーのジャンパーで先制すると、そのブログドンが3ポイントを成功。さらにブレッドソーとブルック・ロペスによる連続得点で、第1クォーター序盤に2ケタ点差をつける。

 対するラプターズは、カワイ・レナードノーマン・パウエルカイル・ラウリーのショットで応戦するも、ヤニス・アデトクンボのダンクなどでバックスが主導権を握らせず、10点リードで最初の12分間を終える。

 続く第2クォーターで、ラプターズはサージ・イバカパスカル・シアカム、フレッド・バンブリートらのショットで11連続得点を挙げ、残り4分36秒に4点をリード。すると直後にバックスはアデトクンボの長距離砲で食らい付き、僅差の攻防の末、バックスの3点リードで試合を折り返す。

絶好調のバンブリートは9投中7本の3ポイントを沈めた[写真]=Getty Images

 後半開始早々、ラプターズはラウリーの3ポイントですぐさま同点とするも、バックスがアデトクンボやブレッドソー、ロペスらのショットで14-2のランを見せつけ、第3クォーター残り7分43秒で12点リードを奪う。

 だがラプターズも負けじとラウリーがフリースロー2本を決めると、この日大当たりのバンブリートが2本連続で3ポイントを決めるなど一気に射程圏内へ追いつくと、バックスはジョージ・ヒル、ラプターズはレナードがショットを決めていき、バックス3点リードのまま最後の12分間を迎える。

 第4クォーター。残り8分57秒でバンブリートの3ポイントが決まってラプターズが逆転するも、粘るバックスはロペスの3ポイントプレーで再びリードを奪う。それでも、レナードの2本連続3ポイントとフリースロー2本、シアカムのダンクで残り6分20秒でラプターズが8点をリード。

 ホームで勝利しておきたいバックスは、アデトクンボとロペスの3ポイントなどで残り2分44秒で同点に追いつくも、直後のポゼッションでバンブリートがこの日7本目の3ポイントをさく裂。さらにレナードやガソルのフリースローで加点していき、最終スコア105-99でラプターズが制し、シリーズ突破に王手をかけた。

ラウリーがデローザンを抜き、ラプターズのプレーオフ史上最多のスコアラーへ

 フランチャイズ史上初のNBAファイナル進出へ王手をかけたラプターズでは、レナードがゲームハイの35得点に7リバウンド9アシスト2スティールと殊勲の活躍。「僕はどんな瞬間であろうと恐れたりはしない。そのために夏の間ワークアウトを続けてきたんだ。僕はただ勝ちたいだけ。だからこそ、僕はアグレッシブに、萎縮せずにプレーしているんだ」とレナードは自信をのぞかせた。

 また、ラプターズはバンブリートがベンチスタートの選手としてはフランチャイズ新記録(プレーオフ限定)となる7本の3ポイント成功を含む21得点、ラウリーが17得点7リバウンド6アシスト、シアカムが14得点に加えていずれもゲームハイとなる13リバウンド3ブロックを奪取。

 この試合で17得点を残したことで、ラウリーはラプターズのプレーオフにおける得点を1,126得点とし、デマー・デローザン(現サンアントニオ・スパーズ/1,117得点)を突破。フランチャイズ史上最多得点に達した。

デローザンの記録を抜き去り、ラプターズのプレーオフ最多得点プレーヤーとなったラウリー[写真]=Getty Images

 一方のバックスでは、アデトクンボが24得点6リバウンド6アシスト、ブレッドソーが20得点、ブログドンが18得点11リバウンド6アシスト、ロペスが16得点8リバウンド、ヒルが12得点8リバウンド、クリス・ミドルトンが10リバウンド10アシスト。

「僕らは(この試合で)相手に逆転負けするつもりじゃなかった。僕らはこの試合で自分たちがやるべきことを出し尽くすことができなかったんだ。(敵地の第6戦に勝利して)ミルウォーキーにまた戻ってみせる」とアデトクンボ。

「私は、このグループならばトロントでプレーする準備ができていると思う」とマイク・ブーデンホルザーHCは語ったものの、第3戦から3連勝と波に乗るラプターズの方が勢いの面では明らかに上。26日(同25日)にラプターズのホーム、スコシアバンク・アリーナで行われる第6戦は、両チームにとってマストウィンゲームとなることは間違いない。

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