2019.07.28

「今季はキャリアで最も重要な年になると思ってる」と意気込むフルカン・コルクマズ

W杯のトルコ代表候補に入っているコルクマズ[写真]=Getty Images
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強豪シクサーズでローテーション入りを狙う3年目のシューティングガード

 NBA選手たちは現在、9月下旬から幕を開けるトレーニングキャンプに照準を合わせて休養を取ったり、ワークアウトをこなして過ごしている。

 中には母国の代表として、8月末から中国で幕を開ける「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」に出場する選手もいるのだが、トルコ代表候補に入っているフルカン・コルクマズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)もその1人。

 コルクマズは2016年ドラフト1巡目26位でシクサーズから指名された201センチ86キロのシューティングガード。ルーキーシーズンとなった一昨季はわずか14試合の出場で平均5.7分1.6得点に終わるも、昨夏の「MGM Resorts NBAサマーリーグ2018」(以降サマーリーグ)で躍動。

 昨年7月7日(現地時間6日)に行われたボストン・セルティックスとのサマーリーグ初戦。コルクマズは約28分の出場で8本の長距離砲を含む40得点の大暴れ。試合はセルティックスに敗れてしまったとはいえ、大きなインパクトを残した。

 そうして迎えた昨季、コルクマズは48試合(うち先発は7試合)に出場し、平均14.1分5.8得点2.2リバウンド1.1アシストとスタッツを向上。今年7月26日(同25日)にシクサーズと2年契約に合意したコルクマズは、勝負のシーズンを迎えることとなる。

 27日(同26日)に『NBA.com』へ掲載された記事の中で、コルクマズは現在の心境について「僕は自分にできることをしている。ゲームにおけるすべての部分で向上できるようにね」とコメント。そして今季に向けてこのように意気込んでいた。

「今シーズンは僕のキャリアにおいて最も重要な年になると思ってる。今後僕のキャリアがどうなっていくかを示すことになるだろうね」。

ルーキーシーズンから着実にプレータイムを伸ばした昨季のコルクマズ[写真]=Getty Images

 7月24日に22歳を迎えたばかりのコルクマズ。自身のキャリアをかけて今季に臨む覚悟を見せているものの、イースタン・カンファレンス屈指の豪華戦力を有するシクサーズにおいて、コルクマズが今季もプレータイムを確保できる保障はどこにもない。

 それでも、昨季途中にトレードで加入し、今夏再契約を結んだトバイアス・ハリスから多くを学んでいるとコルクマズは言う。

「ここでプロとしてどうあるべきかを彼から学んだんだ。彼のような選手がプロとしての姿勢などを示してくれるんだ」。

 今季シクサーズの先発バックコートを構成するのは、オールスターガードのベン・シモンズと新加入のジョシュ・リチャードソン。バックアップにはコルクマズのほか、新加入のトレイ・バークハウル・ネトに加え、2年目のザイア・スミスといった選手たちがいる。

 コルクマズの生命線はシュート力。チームに優れた3ポイントシューターが不在なため、高位安定して沈めることができれば、コルクマズにもローテーション入りできるチャンスがあると言っていいだろう。

コルクマズとしては、昨年のサマーリーグ初戦で見せたようなシュート力を発揮したいところ[写真]=Getty Images

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