ペイサーズ戦で決勝弾を沈めるなど、インパクト大の活躍を見せるローズ
今年1月上旬まで、トム・シボドーはミネソタ・ティンバーウルブズのバスケットボール運営部門代表兼ヘッドコーチ(HC)を務めていたのだが、これまでのコーチングキャリアにおいて、デリック・ローズ(デトロイト・ピストンズ)を最も見てきたコーチと言っても過言ではない。
2010-11シーズンからシカゴ・ブルズのHCに就任したシボドーは、ローズが史上最年少でシーズンMVPに輝いた時を含む5シーズンを指揮。14年の「FIBAバスケットボール ワールドカップ2014」では、アメリカ代表のアシスタントコーチ(AC)としてローズらと共に金メダルを獲得。
16-17シーズンからウルブズの指揮官となったシボドーは、一昨季終盤から昨季序盤にかけてローズを見てきた。昨年11月1日(現地時間10月31日)のユタ・ジャズ戦で、ローズがドラマティックなパフォーマンスでキャリアハイの50得点をたたき出した時も、シボドーはローズを信頼して起用し続けた。
現地時間30日、シボドーはピストンズでも活躍を続けるローズについて、『ClutchPoints』へこのようにコメントしていた。
「彼は健康であれば、すごくいいプレーをしていた。平均18.0得点した昨シーズンは、実にすばらしかった。彼は今シーズン、(ピストンズにおいて)驚異的な存在になると思うよ。彼の活躍はすごくうれしいし、私は彼のことをとても誇りに思う」。
ピストンズのシックスマンとしてプレーするローズは、ここまで4試合を終えて平均26.3分21.5得点1.8リバウンド5.3アシストと見事なパフォーマンスを見せている。
10月29日(同28日)に行われたインディアナ・ペイサーズ戦で、ローズは10得点6アシストに終わったものの、残り28.3秒に決勝弾となるレイアップを決めるなど、勝利に大きく貢献していた。
ちなみに、シボドーは今月上旬にオーランド・マジックのシュートアラウンドに登場。ディフェンスを重視するスティーブ・クリフォードHCとは約20年来の友人で、『OrlandoMagic.com』のジョン・デントン記者は、マジックがシボドーを雇うことになるだろうと報じている。
クリフォードHCは「シボドーからアドバイスがもらえるならどんなことでもうれしい」と語っていたことから、ローズとシボドーが今度はイースタン・カンファレンスのライバルチームの一員として、コート上で顔を合わせることになるかもしれない。