序盤から高確率な3ポイント攻勢で主導権を握ったマブスが逃げ切りに成功
12月17日(現地時間16日)。ダラス・マーベリックスが敵地ファイサーブ・フォーラムに乗り込み、18連勝中のミルウォーキー・バックス戦に挑んだ。
マブスはルカ・ドンチッチという、MVP候補に挙がるスーパースターを右足首ネンザで欠くという苦しい状況。昨季のMVPヤニス・アデトクンボ擁するバックスとの試合を前に、チーム2番手のスコアラー、クリスタプス・ポルジンギスは『ESPN』にこう明かしていた。
「僕はチームにとってベストなことをしたい。僕らにはリーグトップのオフェンス力がある。だからこれまでと同じようにプレーしていきたいんだ。どうプレーすればいいのか、どうやって得点すれば効果的なのかを模索していく」
そうして迎えた第1クォーターは、マブスの長距離砲が火を噴いた。13投中7本の3ポイントを放り込み、マブスは36-22と14点をリード。第2クォーターでバックスが追い上げるも、第3クォーターでマブスが再びリードを広げると、試合時間残り3分13秒で15点差をつけた。
だがバックスはアーサン・イリヤソバ、ジョージ・ヒルのショットで着実に点差を詰めていき、残り11.9秒にアデトクンボのダンクで4点差、ティム・ハーダウェイJr.のフリースロー2本を挟んで残り8.0秒にもダンクを決めると、今度はハーダウェイJr.がフリースローを1本ミス。
残り5.2秒にアデトクンボが3ポイントプレーのチャンスを手にし、バックスが2点差に追いつくチャンスになるも、フリースローをミス。その後スターリング・ブラウンがオフェンシブ・リバウンドをもぎ取り、ショットを狙ったものの、221センチのポルジンギスが見事なブロックで失点を防ぎ、マブスの勝利を決定づけた。
「多くのオプションがある」マブス、6人が2ケタ得点をあげる猛攻で会心の勝利
120-116と見事な勝利を飾ったマブスでは、ポルジンギスが4本の3ポイント成功を含む26得点に12リバウンド4アシスト2ブロック、ベンチスタートのセス・カリーも4本の3ポイントを沈める大当たりで26得点に5リバウンド4アシストと大暴れ。
さらにドリアン・フィニー・スミスが15得点8リバウンド、ジェイレン・ブランソンが13得点11アシスト、デロン・ライトが13得点4スティール、マキシ・クリバーが10得点7リバウンドと続いた。
「僕はヤニスが目の前にいる中、2本のディープスリーを決めた。彼らは僕らがすばらしいシューティングチームということは分かってたはずだ。でもこのチームには多くのオプションがあるから、誰かが20得点以上することができる。セスは最高のプレーを見せてくれたよ。僕らのように、豊富なオプションがあるチームと対戦するのはハードなことさ」
ポルジンギスがそう振り返ったように、この日のマブスはチーム全体で3ポイントを41投中16本、成功率39.0パーセントを記録し、48分間高精度なショットを決め続けた。
一方のバックスは、アデトクンボがいずれもゲームハイとなる48得点14リバウンドに4アシスト、5本の3ポイントを沈めたカイル・コーバーが17得点、イリヤソバが11得点6リバウンド、ヒルが10得点3アシスト2スティールを挙げるも、11月中旬から続けてきた18連勝がストップ。
次戦は20日(同19日)に行われる、リーグトップの成績を争うロサンゼルス・レイカーズ戦ということもあり、アデトクンボは「僕らにとってはテストになるだろうね。レイカーズはリーグでベストチームの1つ。いいプレーをして、ボールムーブしていかないといけない。もちろん、チームとしても2連敗なんてしたくない」と気を引き締めた。