2019.12.04
11月28日(現地時間27日)のミルウォーキー・バックス戦。敵地のファイサーブ・フォーラムへ乗り込んだアトランタ・ホークスは、イースタン・カンファレンストップに君臨するバックス相手に同点6回、リードチェンジ15回を記録する好ゲームを演じるも、102-111で敗れた。
ホークスはトレイ・ヤングが29得点7アシスト、ディアンドレ・ハンターとキャメロン・レディッシュのルーキーデュオがそれぞれ10得点に加え、古巣凱旋となったジャバリ・パーカーがいずれもゲームハイとなる33得点14リバウンドに5アシスト2スティールの大暴れを見せた。
https://twitter.com/ATLHawks/status/1200068110080004096
パーカーにとって、バックスは一昨季まで在籍した古巣であり、2014年ドラフト全体2位で指名されたチーム。2018年夏にバックスを退団し、シカゴ・ブルズへと移籍したパーカーは、昨季途中にトレードでワシントン・ウィザーズへ、今夏チームオプションを破棄されてフリーエージェント(FA)となり、ホークスへと加入。
一方のバックスは昨季リーグトップの60勝22敗を記録し、今季もイースト首位の座を堅持。昨季のシーズンMVPヤニス・アデトクンボを中心に、今季は優勝候補の一角としてその強さを存分に発揮している。
そんなバックスについて、パーカーは「あのチームがどのようにして今の強さを構築してきたかを考えると、本当に特別なこと。僕はもう(バックスでは)プレーしていないけど、あのチームの飛躍を見てきたからね」と『ESPN』へ振り返ると、古巣への思いをこう続けた。
「彼らとこの思いをシェアできないのが残念。彼らは前進したんだ。それは僕も理解している。ビジネスだからね。でもミルウォーキーを離れてから、ちょっとホームシックになったんだ。あそこにいた時のことが懐かしいよ」。
パーカーは来季の契約がプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば制限なしFAとなってバックスへ復帰することも可能。パーカー自身もその可能性を否定しなかった。
「ここに戻ってくる可能性を除外することは絶対にないだろう。ここでプレーすることを終えてしまったことがすごく悲しくて。ここに残ることができてたら良かったのに」。
とはいえ、今季のパーカーは反薬物プログラム違反のため出場停止処分となったジョン・コリンズの代わりに開幕6戦目からスターターへ昇格。ヤング(平均26.7得点)に次ぐチーム2位の平均17.8得点に6.6リバウンド2.1アシスト1.5スティールを記録しており、18試合のうち17試合で2ケタ得点を記録。
「継続して成長していると思う。それに勝利することで100パーセント楽しむことができてるし、今の僕には情熱もある」と自信をのぞかせていた。
かつてのチームメートのプレーに対して、アデトクンボは「今シーズンの彼はすごいね。彼は健康体を取り戻したんだ。高いジャンプで空中に舞い、3ポイントも決めている。だから本当にうれしいよ」とコメント。
バックス在籍時、パーカーは膝前十字靭帯を2度も断裂しており、その度に長期離脱を余儀なくされてきた。それだけに、「彼はケガによって何度も苦しい時期を送ってきたけど、見事に復活してみせたんだ」とアデトクンボ。
パーカーが来夏にバックスへ復帰するかどうかはチーム状況次第だが、今季ホークスで好パフォーマンスを持続できれば、選手としての価値は上がってくるのではないだろうか。
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