2019.12.03
昨季リーグトップの60勝22敗を残したミルウォーキー・バックスは、今季2勝2敗とスタートダッシュこそつまずいたものの、ここ7試合で6勝を挙げており、現在は2連勝中と白星先行。
そのバックスをけん引しているのは、もちろんフランチャイズプレーヤーのヤニス・アデトクンボだ。イースタン・カンファレンス2位の8勝3敗を記録するチームで、平均33.3分30.5得点14.5リバウンド6.5アシスト1.5スティール1.5ブロックという申し分ない成績を残している。
特にバックスが復調したここ7戦で見てみると、アデトクンボは平均34.3得点15.0リバウンド5.7アシストと絶好調。『StatMuse』によると、1976-77シーズン以降に7試合というスパンで平均30得点15リバウンド5アシストの大台をクリアしたのは、バスケットボール殿堂入り級のビッグマン2人のみ。
シャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が2000年2月、KGことケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)が2003年2月に同記録を残していた。当時リーグを代表するビッグマンだった両者が残していた快記録にアデトクンボは並んだのである。
アデトクンボは昨季平均27.7得点12.5リバウンド5.9アシストで自身初のレギュラーシーズンMVPに輝いたのだが、今季は主要3部門で前シーズンを上回る成績を残しているのも立派。“最も価値のある選手”として表彰されたシーズンの成績を翌シーズンに突破するのは並大抵のことではない。
『StatMuse』の調べでも、今季のアデトクンボのようにMVPシーズンの主要3部門を翌シーズンに向上させたのはわずか4選手しかいないという。このリストに入っている選手たちもそうそうたる顔ぶれだ。
ビル・ラッセル(元ボストン・セルティックス/1958-59シーズン)、カリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか/1971-72シーズン)という殿堂入りビッグマンと、ラリー・バード(元セルティックス/1984-85シーズン)、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか/2001-02シーズン)というレジェンドばかり。
ラッセルとジャバー、バードはいずれも複数回のチャンピオンリングを獲得しており、アイバーソンは優勝こそ成し遂げることができなかったものの、01年にはシクサーズをNBAファイナルへと導く殊勲の活躍を見せていた。
今季はまだ始まったばかりだが、24歳のアデトクンボが今後どこまで優勝争いに絡み、チャンピオンシップを勝ち取ることができるか。引き続き、注目していただきたい。
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