今季限りで現役引退予定のカーターについてノビツキーが言及
今季でNBAシーズン22年目を迎えたアトランタ・ホークスのビンス・カーター。NBA史上唯一1990年代、2000年代、2010年代、2020年代と4つの10年代でプレーしてきた43歳の大ベテランは、いよいよ今季限りで現役引退を表明していた。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、3月12日(現地時間11日)にレギュラーシーズンが中断。その日ニューヨーク・ニックス戦に出場していたカーターにとって、その試合が現役最後の試合になってしまう可能性もある。試合後の記者会見では、カーターは感謝の意を述べると同時に、「今は至ってクールな気持ちだ。これまでの試合は素晴らしかった」と語り、言葉に詰まりながら目に涙をためていた姿は印象的だった。
カーター本人は、仮にこのままシーズンが終了したとしても、「それは仕方ない」と話している。だがカーターの会見を目にし、彼と2011-2012シーズンから2013-14シーズンまでチームメートだったダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)は、彼に対する自身の率直な想いを言葉にしたようだ。『The Dallas Morning News』が報じている。
「カーターのことに関しては残念に思う。彼はここまで22シーズンを送ってきて、それは素晴らしいことだ」と、ノビツキーはコメント。「そして過去数週間や数ヶ月においても、彼は称賛に値すると思うし、多くのスタンディングオベーションを得たことは確かだ」とつづっている。
現状リーグ側から今季の完全なシーズン中止はアナウンスされていないために、まだカーターの試合があのニックス戦で現役最後になるのかは不透明ではある。だがノビツキーが「彼の記者会見を耳にして、残念な気持ちになった」と話すように、ほかの選手やファンたちの中にも、正しく残りの試合も全うする形で今季を終え、彼には現役を退いてほしいと願う人々が多くいることだろう。今後シーズンがどうなるかも不明だが、今はリーグ側からの発表を待ち続けるしかないのかもしれない。