2020.04.03

今季限りで引退を表明しているカーター、新型コロナウイルスの影響によるシーズン中断について言及

今季限りで現役を引退するカーター[写真]=Getty Images
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今季限りで引退を発表しているカーター

 今季でNBAキャリア22年目に突入し、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代と、4つの10年代でプレーした史上初の選手になったアトランタ・ホークスビンス・カーター。43歳であるカーターは、今シーズンを最後に現役を引退することを発表していた。しかし新型コロナウイルスの影響で、3月12日(現地時間11日)からレギュラーシーズンは中断となっている。

 シーズンの再開について、現在リーグではさまざまな協議が行われているが、アメリカでは感染が拡大し続けており、必ずしもシーズンが再開されるとは限らない。ホークスは今季14試合を残しているが、もしシーズンが完全な中止となれば、カーターにとっては3月12日に行われたニューヨーク・ニックス戦が現役最後の試合になる。

 だが仮に不本意な形でシーズンが終了になったとしても、カーターに後悔はないそうだ。『Ringer NBA』に電話出演した彼は、「今はこう言えるよ、『今季がどんなふうに終わるか、誰がそんなことを知っているのだろう』とね」と、コメント。カーターはこのニックス戦で、オーバータイムに決めた3ポイントシュート1本を含む5得点を記録しており、ファンはスタンディングオベーションを彼へ送っていた。「もしあれが最後の試合になり、最後のショットになったとしても、僕は問題ないし、自分のキャリアと終わり方はよかったものだと感じる」と語っている。

 全盛期はアクロバティックなスラムダンクを次々と叩き込み、多くのファンを魅了していたカーター。ベテランになってからはチームのファーストオプションではなく、ロールプレーヤーとして数々のチームを支え、重要な役割を果たしてきた。仮にニックス戦が彼の現役最後の試合になったとしても、彼の勇姿は永遠にNBAの歴史に刻まれるだろう。