Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
1998年からNBAキャリアをスタートし、計8つの球団をとおしてここまで22年にもおよぶキャリアを歩んできたビンス・カーターは今季限りで引退する。全盛期をトロント・ラプターズ、ニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)にて過ごし、リーグを代表するスラムダンカーとして君臨。その後ベテランとしてはスキルやアウトサイドシュートを磨き上げて、数々のチームでロールプレーヤーとして活躍してきた選手だ。
現役最後のシーズンはアトランタ・ホークスに所属し、平均15.3分と限られた出場時間で仕事をこなすカーター。遠征でアウェイの会場に訪れても彼への歓声が響き渡る。1月18日(現地時間17日)のサンアントニオ・スパーズ戦では、ホームでホークスに挑むにも関わらず、スパーズは22年のキャリアを祝福するトリビュートビデオをカーターに送っていた。
こういった祝福を今季は多くの球団から受け取っていることについてカーターは、「何よりも感謝している。22年もの間、僕は他の球団にとっては敵だったわけだし、それらの球団が一流であること、僕を歓迎して祝福してくれることが素晴らしいことは言うまでもない」と、感謝の意を表している。現地メディア『The Toronto Star』が報じている。「プレーすることをただ楽しんでいるよ、対戦相手が誰であろうと。それは兄弟愛だ。このシーズンをより感傷的なものにしてくれる」と、語っている。
NBAでは長年リーグで活躍してきた選手を、キャリア最終年で敵味方問わず会場で祝福する風習があるが、近年ではコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、ダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)、ドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)など、限られた選手のみが称えられる。そういう意味でもカーターが皆から認められ、どれだけ偉大な選手であるかを今シーズンは物語っていることだろう。
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