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新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、3月12日(現地時間11日)からシーズンが中断となっているNBA。しかしその後は再開にむけて協議が重ねられていき、NBA理事会は8月1日(同7月31日)からプレーを再び行う競技フォーマットを承認した。会場はフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートとされており、シーズン再開にあたっては全30チーム中、22チームが参加する予定とされている。西と東とそれぞれのカンファレンスにおいて、プレーオフ出場圏内の8チーム、つまり16チームに加え、両カンファレンスの8位のチームと6ゲーム差以内に位置している6チームが参戦予定である。
現在リーグは専門家や政府当局とともに、感染拡大の予防のプログラムの完成にむけて取り組んでおり、本格的なシーズン再開に向けて大きな1歩を踏み出している。こうした中、『FOX 26 HOUSTON』のマーク・バーマン記者によると、ヒューストン・ロケッツの指揮官であるマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)が、無観客試合によるシーズン再開について言及したそうだ。
ダントーニHCは、「重要なことになると思う。たとえファンのプレッシャーがなくとも、何人かの選手はよりいいパフォーマンスを発揮するだろう」とコメント。プレーオフという大舞台ではファンの声援も重要な要素となる。ホームで戦えればファンの応援をバックに試合に挑むことができ、またアウェイでは相手チームのファンから多くのプレッシャーを与えられても、その重圧を押しのけていかなければならない。そのためファンの声援が会場に響き渡らないとしても、自ら緊張感を抱いて高いパフォーマンスを発揮していく必要があるかもしれない。
また今回はファンのいない1つの会場で試合が完結するため、例年のようなホームとアウェイの概念は存在しなくなる。その点についてダントーニHCは、「今そこにホームコートアドバンテージがあるかと言えば、存在しない。上位のシードではないのだとすれば、下位のシードにとってはきっとアドバンテージになるだろう。間違いなく興味深いことだ」とコメントしている。
今までは、慣れ親しんだホームで対戦相手と試合ができれば、試合を有利な方向へ持っていけるとされていた。それだけに1試合多く本拠地で戦えるホームコートアドバンテージは欠かせない要素であった。そのため『ESPN』によると、いくつかの球団の重役たちがその代わりの案についてリーグへ提言するようだ。いずれにせよ今年のプレーオフは異例のシーズンであり、ダントーニHCが述べたように非常に興味深い内容になるのではないだろうか。
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