2020.08.18

2年ぶりのプレーオフに臨むレブロンがブレイザーズのガード陣を警戒「危険な存在」

1回戦で激突するブレイザーズについてレブロンが語った[写真]=Getty Images
NBA好きが高じて飲食業界から出版業界へ転職。その後バスケットボール雑誌の編集を経てフリーランスに。現在はNBAやBリーグのライターとして活動中。

「俺は第1シードと第8シードによるシリーズだとは見ていない」とレブロン

 8月18日(現地時間17日、日付は以下同)。2010年以来10年ぶりにウェスタン・カンファレンスのトップシードに立ったロサンゼルス・レイカーズが、チーム練習を行った。

 レイカーズ(52勝19敗)がプレーオフのファーストラウンドで激突するのは第8シードのポートランド・トレイルブレイザーズ(35勝39敗)。シーズン戦績におけるゲーム差は18.5も離れているものの、レブロン・ジェームズはこの日の練習後にブレイザーズをこう見ていた。

「あのチームは典型的な第8シードなんかじゃない。もし彼らがシーズンを通して健康であれば、第8シードにはなっていなかったと思う。それが俺の考えだ。だから俺は、第1シードと第8シードによるシリーズだとは見ていない。レイカーズとブレイザーズによるシリーズとして臨むつもりだ」。

 シーズン戦績はレイカーズの2勝1敗ながら、唯一敗れた2月1日の試合ではデイミアン・リラードにゲームハイの48得点に9リバウンド10アシスト、CJ・マッカラムに19得点6リバウンド5アシスト、さらにはハッサン・ホワイトサイドに30得点13リバウンド5ブロックを許している。

 開幕時点で、ブレイザーズはユスフ・ヌルキッチが昨年3月末に負った左足の大ケガのため戦線離脱しており、ザック・コリンズは肩を負傷して今季序盤から長期離脱。シーズン中にトレードも断行し、第二幕でヌルキッチとコリンズが戦列復帰を果たしており、昨年11月に加入したカーメロ・アンソニーも健在。

 シーディングゲーム(順位決定戦)を6勝2敗で終えたブレイザーズは、リラードが平均37.6得点9.6アシストをマークして満場一致でMVPを獲得。プレーインゲームズではリラード(31得点10アシスト)、マッカラム(29得点)、ヌルキッチ(22得点21リバウンド6アシスト2スティール2ブロック)、カーメロ(21得点)がそろい踏みでメンフィス・グリズリーズを撃破しており、今最も勢いに乗っているチームと言っても過言ではない。

ブレイザーズが誇るバックコートデュオ(左からリラード、マッカラム)[写真]=Getty Images

 レブロンはリラード、マッカラムというブレイザーズ自慢のバックコート陣を「2大巨頭」と評し、警戒を強めていた。

「あのチームでは彼らがテンポ、ペースをコントロールする。あの2人はボールハンドリングをこなすことができるフランチャイズの基盤だ。それに彼らにはプレーオフの経験も備わってる。すでにケミストリーも宿っているから、俺たちは(コート上にいる5人が持つ)10の目でずっと注視しなければならない。彼らはそれだけ危険な存在なんだ」。

 そしてレブロンは2003年のドラフト同期であり、親しい友人でもあるカーメロについても「あのチームにはカーメロ・アンソニーという(将来の)殿堂入り選手がいる。いつでも爆発できる男だ。彼はまだ多くのことをこなすことができる選手だからリスペクトすべきだ」と話しており、ベテランの実力を高評価。

 はたして、19日から幕を開けるレイカーズとブレイザーズのシリーズで、どちらが先に主導権を握るのか。スーパースターたちの競演は必見だ。

意気揚々と向かってくるブレイザーズに対して、レブロンはどのようにして返り討ちにするか?[写真]=Getty Images

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