2020.12.20

ヤニス・アデトクンボがマイケル・ジョーダンの境遇と自分を重ねる「彼は苦しみのなかをもがき続けたんだ」

まさに全盛期を迎えているアデトクンボが目指すのは悲願の優勝だ[写真]=Getty Images
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バックスの一員として優勝を目指すアデトクンボ

 このオフシーズン、ミルウォーキー・バックスと5年2億2820万ドル(約235億460万円)というスーパーマックス額の契約延長を結んだヤニス・アデトクンボ。「ここが自分のホームであり、自分の街。この先5年間もミルウォーキー・バックスの一員になれて感謝しているよ」とのちにコメントした彼は、己の全盛期をバックスに捧げることを選択した。

 この数年間は、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)などを筆頭に、多くのスーパースターたちが優勝を追い求めて移籍をする傾向があった。アデトクンボに関しても、バックスで優勝ができないのなら退団を検討するのではないかと現地メディアでは噂されていたが、こうして自身の答えを明確に示す形になった。

『Clutch Points』によると、アデトクンボは現在の自分の状況を、偉大なるマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と重ね合わせて考えているようだ。「偉大な選手の1人であるマイケル・ジョーダン。彼はチームとともにプレーオフに辿り着きながらも故障を負った。競争から脱落し、彼は失望した。苦しみのなかをもがき続けたんだ。優勝には時間を費やす必要がある」と、アデトクンボは語る。ジョーダンはキャリアで通算6回の優勝を果たしたが、初優勝までに7年がかかっており、キャリア2年目には足のケガで長期的に離脱。また当時の強豪であるデトロイト・ピストンズとの対戦にも苦しみ、そういった姿に何か近いものを感じているのかもしれない。

 昨季のアデトクンボは2シーズン連続でシーズンMVPを受賞し、最優秀守備選手賞も獲得。オールNBAファーストチームにも選出されたが、マイアミ・ヒートとのプレーオフ東の準決勝中に右足首の捻挫を負い、不完全燃焼でシーズンを終了した。個人としてはすでに多くの結果を残してきたが、彼自身あとは優勝を達成することが何よりも大きな目標のはず。偉大な選手の背中を追う彼が、果たして新シーズンではどのような活躍をしてくれるのか目が離せない。

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