「ライバルがどういう状態かを僕らはコントロールできない」
今シーズン、ブルックリン・ネッツは悲願の優勝に向けて大胆な戦力補強を行ってきた。シーズン中にトレードでスーパースターのジェームズ・ハーデンの獲得に成功すると、元オールスターのブレイク・グリフィンをバイアウト市場で獲得。ケビン・デュラントとカイリー・アービング有するネッツに、非常に強力なメンバーが加わった。
しかし今季ネッツは主力の故障が多く、現在もジェームズ・ハーデンがハムストリングの痛みで引き続き離脱している。なかなか主力選手たちがコートに揃わないため、コート上でのケミストリー構築にも少なからず影響はあることだろう。
だがそれでもネッツは、5月5日(現地時間4日)の時点でイースタン・カンファレンスの2位にランクイン。『New York Daily News』によれば、デュラントはこういったチーム状況に対する今季の心構えを以下のように語ったそうだ。
「毎朝目を覚ましたら、自分がここまで積み上げてきたことについて、まずは考えを巡らせるべきだ。これは皆も実際にやっていることだと思う。僕らは1つ1つその時置かれている状況をしっかりと見定めているんだ。またシーズンの終わりに自分たちがどうなっているか、ライバルがどういう状態かを僕らはコントロールできない。だからこそ、こうして今いる自分たちの状況からアドバンテージを見出す必要があって、それが現在チームで取り組んでいることなんだ」
今季はデュラントがハムストリングの故障で約2カ月戦線離脱し、アービングもケガや個人的な理由で欠場することがあった。また離脱者がいつ復帰するか、今後も誰が負傷したり、どのライバルが優勢になるのかもわからない。だからこそデュラントは過去を振り返りながらもあまり先々のことは意識せず、今できることに力を注いでいるのだろう。