2021.12.22

シャキール・オニールのスニーカーショッピング…10万円の自腹で購入したモデルは?

オニールが米人気番組でショッピング[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 現役時代オーランド・マジックやロサンゼルス・レイカーズで活躍した歴代最高センターの1人、シャキール・オニール。現在、TNTのコメンテーターとして新たな相棒チャールズ・バークレーらとともに、お茶の間に有益なNBA情報と笑いを届けている。

 そんなオフコートの人気者が、米カルチャーメディア『Complex』のお買い物企画“Sneaker Shopping(スニーカーショッピング)”に登場した。

 PJ・タッカーをはじめ、カーメロ・アンソニーカイリー・アービングジミー・バトラールカ・ドンチッチなど、現役トッププレーヤーたちも出演した同プログラム。今回はアトランタに位置するストア『A Ma Maniere(ア・マ・マニエール)』を訪れ、司会のジョー・ラ・プーマと知られざる秘話を語りながら、店内を散策した。

 オープニングトークは、かつてジョーダンブランドがシャックに『エア ジョーダン 9』のPE(プレーヤーエクスクルーシブ)を送ったストーリーについて。同ブランドは、シャック初のリーグ優勝を成し遂げた2000年、レイカーズカラーをまとい、ヒールにシャックの背番号34を添えたモデルを贈呈し、シャックをジョーダンファミリーに迎え入れようとしていた。しかし、オニールは自分のオリジナルシューズが欲しいという理由からナイキのオファーを断り、最終的にリーボックと契約。また、同エピソード内では、マジック・ジョンソンやラリー・バードがヒーローだったことから、昔はコンバースを愛用していたことも明らかにしている。

 オニールを代表するスニーカーと言えば、彼の名を冠した『シャック アタック』だ。ファーストカラーはオーランド・マジックの球団カラーにインスピレーションを受けたコズミックブルーを採用し、同モデルのデビュー初年度には500万足を売り上げた。

シャックアタックは発売初年度に500万足を売り上げた[写真]=Getty Images


 しかし、オニールはとある女性から「私は(大金を所有する)あなたが羨ましい。なぜ、もっと安い靴を作らないのか」と問いかけられた際に、視界がパッと開けたという。それを機に4度のNBAチャンピオンはリーボックと決別し、米最大のスーパーマーケットチェーン『ウォルマート』と契約。オニールは、他ブランドが展開する150ドル(約1万7000円)を超えるようなスニーカーが、子どもを持つ家庭にとって経済的にフレンドリーでないことを強く認識しており、スニーカーヘッズではなく、より多くの人々の味方でありたいという一心から、現在も15ドル(約1700円)前後で購入できるオリジナルスニーカーを全米で展開。“シャック”というスーパースターのブランディングをまといながらも、良心的なプライスを実現したスニーカーは幅広く支持されており、これまでに6億足ものスニーカーを世に送り出してきたという。

 エピソードの最後は、恒例のショッピングタイムへ。通常、“Sneaker Shopping”のフィナーレは、店内から自分が欲しいスニーカーをピックアップするのが定番だが、今回は2021年8月にジョージア州ヘンリー郡にオープンした、子供の安全と成長をサポートする慈善団体「Shaquille O’Neal Boys & Girls Club」に所属する少年・少女に、コービー・ブライアントカラーの『リーボック クエスチョン ミッド』や『アディダス D.O.N. Issue 3』などを自腹でプレゼント。さらに、シャックはサプライズとして、リーボックとアディダスのコラボレーションモデル『シャックノーシス “デイミアン リラード”』もあわせてプレゼントした。

 終始、シャックの優しさが垣間見えたスニーカーショッピング。216センチの巨漢は、今後も思いやりに満ち溢れたプロジェクトを展開していくことだろう。

 文=Meiji

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