Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
現代のNBAは、才能に溢れている。それは、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)やケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)といったリーグの上位5パーセントに入るようなオールスタープレーヤーはもちろん、途中出場する選手にも日の目を見るべきポテンシャルを秘めた苦労人が数多く存在する。
『Bleacher Report』は、そんな選手たちにスポットライトを当てるべく、過小評価されているプレーヤーを紹介。以下では、その中からスターター、ベンチプレーヤー問わず、今シーズンの成長や活躍が著しい選手を一部ピックアップする。
1試合平均17.0得点10.7リバウンド、フィールドゴール成功率69.8パーセントはすべてキャリアハイ。また、エバン・モーブリーやラウリ・マルケネンなど器用なビッグマンを生かす術にも長けているほか、現在リーグ3位のディフェンシブレーティングを誇るキャバリアーズのアンカーとして、ディフェンス面での貢献にも目を見張るものがある。
その証明はデータにも表れており、『Bleacher Report』によると、キャブスはアレンがコートにいる際に100ポゼッションあたり103.9ポイントを許しているのに対し、アレン不在時にはその数値が107.4ポイントまで上昇。当初の予想を覆す球団の躍進は、アレンなくしては不可能だったと言っても過言ではないだろう。
ペイトンは今シーズン100ポゼッションで換算したスタッツで、1試合平均23.0得点10.1リバウンド3.8スティールとオンコートで絶大な影響力を放っている。キャリア最長の出場時間もスティーブ・カーからの信頼の証であり、コートでは相手のエースキラーを担いつつ、派手なバッグダンクでエナジーを注入するなど、アレックス・カルーソ(シカゴ・ブルズ)に近しい人気を獲得している。
また、不動のエース、ステフィン・カリーとの相性も抜群だ。カリーとペイトンが共存している時間帯のウォリアーズは、100ポゼッションあたりプラス24.4得点という驚異的な数字を叩き出している。一方、ペイトン不在時にはその数値がプラス11.8得点まで落ち込む。クレイ・トンプソンとのケミストリー構築が完了すれば、ドレイモンド・グリーンのような替えの効かない選手として、長くウォリアーズに在籍することになるはずだ。
ハーテンシュタインは、100ポゼッションで換算したスタッツで22.6得点13.9リバウンド5.5アシスト3.8ブロックを記録している。プレータイムの相手戦力の違いはあるとは言えど、このデータはリバウンドを除き、すべてズバッツを上回っている。
とりわけ、昨今のトレンドであるポイントセンターを筆頭に、アシスト数が多く、優れたコートビジョンを持ったビッグマンは、チームの潤滑油となる。ピック&ロールからのキャッチ&ダンク以上の役割を任せられるビッグマンがいれば、ガードやウイングに様々なオプションを提供できるのだ。ハーテンシュタインはまさにこのタイプのセンターであり、クリッパーズの100ポゼッションあたりの得点は、ハーテンシュタインがフロアにいる時間帯はプラス13.1得点、不在時はマイナス3.3得点と、顕著なデータが確認されている。
今シーズン、クラークは2ポイントレンジからのシュート成功率でキャリア最高の69.6パーセントをマークしている。また、『Bleacher Report』の調べでは、リムにプレッシャーをかける能力に長けたクラークが、フロアスペーサーのジャクソンJr.とともにプレーすると、グリズリーズは100ポゼッションあたりプラス12.4得点を記録することがわかっている。
サンプル数が決して多くないのも事実だが、もしかするとヘッドコーチのタイラー・ジェンキンスは、現在好調のチームをさらに押し上げるべく、このオプションをプレーオフの秘策として隠しているのかもしれない。
文=Meiji
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