2月13日（現地時間12日、日付は以下同）。10日のデッドラインに成立した3チーム間のトレードで、メンフィス・グリズリーズからヒューストン・ロケッツへ移籍していたダニー・グリーンが、クリーブランド・キャバリアーズへ加入すると『ESPN』が報じた。

　グリーンはフィラデルフィア・セブンティシクサーズの一員として迎えた昨年5月13日のマイアミ・ヒートとのカンファレンス・セミファイナル第6戦序盤に左ヒザの前十字靭帯（ACL）と外側側副靭帯（LCL）を断裂。

　その後グリズリーズへトレードされ、今年2月2日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で今シーズン初出場。グリズリーズで計3試合に出場し、平均14.3分3.0得点1.3リバウンドを残していた。

　グリーンの代理人・弁護士を務める『Roc Nation Sports』のレイモンド・ブラザーズは、ロケッツとのバイアウトがまとまった後、キャブズと今シーズンの残り期間を200万ドル（約2億6400万円）の契約で合意に達したと同メディアへ伝えたことで分かった。

　昨シーズン、イースタン・カンファレンス8位の44勝38敗でレギュラーシーズンを終えるも、プレーイン・トーナメントで2連敗を喫して惜しくもプレーオフ出場を逃していたキャブズは、昨夏に大型トレードでユタ・ジャズからオールスターガードのドノバン・ミッチェルを獲得。

　ダリアス・ガーランド、ミッチェル、ジャレット・アレン、エバン・モーブリーという強力なコアメンバーを擁するキャブズは、ここまでイースト4位の37勝22敗。先発陣はこの4選手にアイザック・オコロが形成しており、ベンチにはリッキー・ルビオやキャリス・ルバート、ジェド・オスマン、ラマー・スティーブンズ、ディーン・ウェイド、ロビン・ロペスらが控えている。

　キャリア14年目のグリーンは、198センチ97キロのスイングマンで、レギュラーシーズン通算822試合（うち先発は709試合）でキャリア平均8.7得点3.4リバウンド1.5アシスト1.0スティールに3ポイントシュート成功率39.9パーセント（平均1.9本成功）を誇る35歳のベテラン。

　プレーオフには通算165試合に出場し、平均8.1得点3.2リバウンド1.2アシストに3ポイントシュート成功率38.9パーセントを残した実績がある。そして2014年にサンアントニオ・スパーズ、2019年にトロント・ラプターズ、2020年にロサンゼルス・レイカーズと、異なる3チームでチャンピオンシップを勝ち取ってきた経験がある。

　5シーズンぶりのプレーオフ進出を目指すキャブズは、今年に入ってトレードをしてこなかったものの、バイアウト・マーケットで経験豊富なベテランを加えることに成功したと言えるだろう。