2月17日（現地時間16日、日付は以下同）。ボストン・セルティックスは、今シーズン暫定HC（ヘッドコーチ）を務めてきたジョー・マズーラを正式なHCへ昇格させ、延長契約を結んだことを発表した。

　セルティックスのバスケットボール運営部代表兼GM（ゼネラルマネージャー）のブラッド・スティーブンズは「ジョーについて明白なのは、彼が本当に有能なコーチで、優れたリーダーでもあることです」と、マズーラを称えていた。

　昨年9月、セルティックスはイメ・ユドーカHCがチームのポリシーに違反したため、2022－23シーズンの活動停止処分を科した。そこで2019－20から2021－22までの3シーズン、アシスタントコーチを務めていたマズーラが暫定HCへ就任。

　昨シーズンのプレーオフで、イースタン・カンファレンスを勝ち上がり、NBAファイナル進出を飾ったセルティックスは、ゴールデンステイト・ウォリアーズに2勝4敗で敗退し、フランチャイズ史上18度目の優勝を逃したものの、昨夏にトレードでマルコム・ブログドンを加えるなど戦力補強にも成功して今シーズンへ臨んだ。

　ジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウン、マーカス・スマートにアル・ホーフォード、ロバート・ウィリアムズ三世といったコアメンバーを擁するセルティックスは、開幕から白星先行で勝ち続けており、イースト首位かつリーグベストの42勝17敗でオールスターブレイクを迎えていた。

　セルティックスのマズーラHCとコーチ陣は、20日にユタ州ソルトレイクシティで開催される「NBAオールスターゲーム2023」で、ヤニス・アデトクンボ（ミルウォーキー・バックス）がキャプテンを務める「チーム・ヤニス」の指揮を執ることとなる。

　直近10シーズンにおいて、リーグベストの戦績でオールスターブレイクを迎えたチームがNBAチャンピオンになったのは、スティーブ・カーHCが指揮した2014－15、2016－17シーズンのウォリアーズのみ。

　マズーラHCの下、セルティックスが2シーズン連続のファイナル進出、そして2008年以来のNBAチャンピオンに輝くことができるのか。オールスターブレイク後、そしてプレーオフに向けてその手腕には注目が集まることになりそうだ。