2023.06.25

ウィザーズがサンズとのトレードを正式発表…ビールはブッカー、デュラントと初優勝へ

それぞれ新天地での初優勝を目指すビールとポール(左から)[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 6月25日(現地時間24日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは、フェニックス・サンズとの大型トレードが成立したことを正式に発表した。

 このトレードでウィザーズは、ブラッドリー・ビール、ジョーダン・グッドウィン、アイザイア・トッドの3選手を放出し、クリス・ポールランドリー・シャメット、ドラフト1巡目指名権(2024年、2026年、2028年、2030年)、ドラフト2巡目指名権(2024年、2025年、2026年、2027年、2028年、2030年)を獲得した。なお、サンズも公式ツイッターを更新し選手の加入、退団について言及している。

 現在29歳のビールは、2012年のドラフトにてウィザーズから1巡目全体3位で指名されNBA入り。以来、3度のオールスター選出やアメリカ代表として2度の金メダル獲得など個人として順調なキャリアを歩んでいる。しかし、10年間を過ごしたウィザーズの最高成績はカンファレンス準決勝進出。2022-23シーズンは、35勝47敗(カンファレンス12位)で終え、2年連続でプレーオフを逃していた。

 ビールにとってキャリア初となる移籍先は、デビン・ブッカーケビン・デュラントを擁するサンズ。直近のシーズン平均23.2得点を叩き出しているビールは、NBA指折りのスコアラーとともにビッグ3を形成し、初のファイナル優勝を目指す。

 一方、今回のトレードでサンズからウェイブされた38歳のポール。2020年にサンズへ加入。長らくプレーオフから遠ざかっていた同チームを、NBAファイナル進出まで押し上げた。2022-23シーズンには、ブッカー、デュラントとケミストリーを構築。優勝への期待は最高潮に高まったが、カンファレンスセミファイナルでのちにファイナルを制覇することとなるデンバー・ナゲッツと対戦。同第2戦で左股関節挫傷を負い、コートに復帰することなくチームは敗退した。

 なお、ウィザーズは今回獲得したポールと引き換えに、ゴールデンステイト・ウォリアーズからジョーダン・プール、ライアン・ロリンズ(いずれもガード)、2030年のドラフト1巡目指名権(条件付き)、2027年のドラフト2巡目指名権を獲得する交渉が成立していると報じられている。

 ステフィン・カリークレイ・トンプソンアンドリュー・ウィギンズ擁する、言わずと知れたスター軍団に加入することとなったポール。また、プレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)となるドレイモンド・グリーンにも、ポールの交渉成立は大きな影響を与えていると見られている。

 FA市場を賑わせたポイントゴッドの去就は確定。今後は、新天地ゴールデンステイトがどこまでドリームチーム作成に動くのか、グリーンの動向を含め注目したいところだ。

BASKETBALLKING VIDEO