2023.10.05

渡邊雄太、新天地サンズで再びデュラントと共闘へ「僕たちにはいいケミストリーがある」

メディアデイに登場し、新天地やチームメートについて語った渡邊雄太 [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 10月25日(現地時間24日)のNBA2023-24シーズン開幕に向けて、球団や選手に今シーズンの意気込みや展望をうかがうメディアデイが開催された。

 ネット上はジミー・バトラー(マイアミ・ヒート)の個性的な髪型で持ちきりの1日となったが、今シーズンからフェニックス・サンズに加入した渡邊雄太も印象的なコメントを残した。

 注目すべきは、ブルックリン・ネッツで記憶に残る名シーンを演出してくれたケビン・デュラントとの再会だ。渡邊も新天地を決定する上で、最高傑作の1人とされるスコアラーの存在は大きかったと語る。

「フェニックスと契約した理由の一つは、彼(デュラント)です。彼とのプレーを本当に楽しんでいます。彼は素晴らしいチームメートであり、素晴らしい人間であり、素晴らしいリーダーです。だから、彼がトレードされたあと、とても悲しい気持ちになったのは事実です。彼と再びプレーするチャンスを得ることができ、大変うれしく思っています。昨シーズンはブルックリンで一緒にプレーしましたし、僕たちにはいいケミストリーがあります。フェニックスでもともにいいプレーが継続できるよう、力を尽くすつもりです」

 また、会見の場ではデュラントも渡邊に言及。発言の内容からは、背番号18に対する大きな信頼がうかがえる。

ネッツ時代に渡邊雄太のハイライトを演出したケビン・デュラント [写真]=Getty Images

「他のチームメートと同様に、彼(渡邊)がこのチームに何を持ち込んでくれるかは、対戦し、ともに過ごし、試合を見ただけでわかっている。常にコート上でお互いの信頼を積み重ねていくことが大切なんだ。これこそ、俺たちがどのようなグループであるかを示す明白な兆候として最も重要になるはずだ。通常、全員の役割を理解するには時間がかかる。でも、俺はこの旅路を楽しみにしている」

 話は渡邊の会見に戻るが、彼は早速、フェニックスに居心地の良さを感じている模様。そして、コート上でもたらすエナジーについて、アピールした。

「コートの外では怠け者なんです。フェニックスに来たばかりで妻はいろいろと探索したいはずですが、僕は練習から帰ってくると、いつもベッドに横たわって何もしたくないんです(笑)。でも、コート上では(選手としての)僕を見ることになるでしょう。毎晩、走り回ります。だから心配はいりません。暑い気候が好きなので、ここにいると快適ですね。僕は実際に田舎で育ったので、フェニックスは故郷を思い出します。ここ2年間はブルックリンやトロントのような大都市で生活してきました。でも、ここは故郷に似ているので、好きになるのは簡単でした。フェニックスは本当に美しい街です」

 練習でもクタクタになるほどバスケットボールに全力投球の渡邊は、サンズのファンからも間違いなく愛されることだろう。本拠地のフットプリント・センターに2人の咆哮が響き渡る日が待ち遠しい。

文=Meiji

BASKETBALLKING VIDEO