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7月25日から30日にかけて北海道で行われる「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。夏の祭典の開幕を前に、バスケットボールキングでは今大会で活躍が期待される注目チームをピックアップした。
取材・文=田島早苗
写真=奥田晃介
昨年のインターハイで初の全国制覇を達成した京都精華学園高校(京都府)。続く12月のウインターカップでも初優勝を果たし、昨年は2冠を獲得した。
その一翼を担ったのが堀内桜花と八木悠香(いずれも3年生)。2人は京都精華学園中学校時代から全国大会で活躍し、キャリアを重ねてきた。3年生となった今年も2人ともに得点、リバウンド、アシストなどで勝利に貢献し、攻防において欠かすことのできない存在となっている。
また、思い切りの良いシュートを放つ桃井優(2年)をはじめ、走力のあるセンターのディマロ ジェシカ(3年)やスピードが持ち味の橋本芽依、得点力の高いガード・林咲良(いずれも2年)と、昨年に続いて主軸を担う選手たちも健在。連覇を狙うための戦力は充実といえる。さらに今年は高校から京都精華学園に入学した川地汐夏(3年)が、苦しい場面でのシュートやリバウンドなどでチームを救う働きをしており、彼女の存在もまた頼もしい。
「(試合の出だしに)出鼻をくじかれ、その後は逆転したけれど、そこで安心感が出てしまいました。特にディフェンスに出てしまったと思います」と、試合を振り返った山本綱義コーチ。また、「こういう試合はターンオーバーで流れが変わってしまうし、体力不足ですね」と、課題も挙げた。
この近畿大会の結果により、インターハイの第1シードは大阪薫英女学院に。京都精華学園はノーシードからの登場となった。京都精華学園は、昨年も同様に近畿大会で敗れて、インターハイをノーシードから戦って頂点まで駆け上がった。それだけに、インターハイに向けて「(困難を)乗り越えられる本当の力を付けていきたいです」と、山本コーチは言う。
「甘さがあった」(八木)と、多くの課題を残した近畿大会。それから約1カ月後に迎えるインターハイで、前回覇者の京都精華学園は、どのような姿を見せるか。優勝候補筆頭には変わりのない戦力だけに、敗戦を良薬としたい。