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7月25日から30日にかけて北海道で行われる「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。夏の祭典の開幕を前に、バスケットボールキングでは今大会で活躍が期待される注目チームをピックアップした。
文=入江美紀雄
写真=佐々木啓次
4年ぶりに「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」の舞台に帰ってくるのが精華女子高校(福岡)だ。今年はここ数年、全国への行く手をはばんでいた東海大学付属福岡高校を決勝で57−52と僅差で破り、インターハイのキップをゲット。さらに6月17日・18日に行われた「第76回全九州高等学校体育大会バスケットボール競技大会」でも決勝で東海大福岡を74−72で逆転勝ちに成功。インターハイ進出に華を添えた。
インターハイ決勝では「最後は詰められたけど、入りはうまくできた」(大上コーチ)なのに対し、九州大会では東海大福岡にリードを奪われる展開となった。しかし、11点ものビハインドをコツコツと縮めてい逆転勝利。粘りのディフェンスと爆発力のあるオフェンスで同県対決を制した。
全国への壁を破った要因を大上晴司コーチに聞くと、真っ先に谷千優と樋渡梨桜という3年生の名前を挙げ、「2人の成長がとても大きい。点を取れるようになった」とコメント。さらに下級生ながらスターターを務める米森奈々心(2年)、下川蒼乃(2年)、アキンデーレ タイウォ・イダヤット(1年)らもレベルアップ。九州大会決勝で米森は6本の3ポイントを沈めて18得点、下川は13得点8リバウンド、さらにアキンデーレ タイウォ・イダヤットは実に26得点28リバウンドのダブルダブルをマークするなど、貴重な戦力としてチームを支えている。
大上コーチは「九州大会で優勝して、福岡にウインターカップの出場枠を増やす絶対条件はクリアできた。今度はインターハイを制してさらに枠を増やしたい」と意気込む。精華女子は7月26日の2回戦からの登場で、県立草津東(滋賀)と福島東稜(福島)の勝者と対戦することが決まっている。