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6月17日・18日、福岡市総合体育館(照葉積水ハウスアリーナ)とアクシオン福岡で「第76回全九州高等学校体育大会バスケットボール競技大会」が開催。九州・沖縄8県のインターハイ予選の1位と2位、男女32チームが集結し、熱戦を繰り広げた。
2日目に行われた女子準決勝では福岡県1位の精華女子高校と宮崎県1位の小林高校が顔を合わせた。試合開始直後から小林のオールコートプレスや早い攻めに手を焼いた精華女子は、前半で20−26とリードを許す展開に。第3クォーターに入ってもなかなか引き離せなかったが、第4クォーターに入ると、疲れが見える小林に対し、精華女子は米森奈々心(2年)の3ポイントシュートやアキンデーレ タイウォ・イダヤット(1年)のゴール下でスパート。4分もの間に19点ものリードを奪って引き離し、決勝進出を果たした。
しかし、東海大福岡は慌てなかった。オールコートのプレスからのゾーンディフェンスとマンツーマンディフェンスを状況に応じて繰り出して精華女子の得点を止めると、浜口(さ)のドライブや境さくら(3年)がスティールから速攻で対抗。前半を35−36の1点差で折り返した。
試合後、メディア対応を行った精華女子の大上晴司コーチは、「(東海大福岡との)インターハイ決勝はうまくいきすぎた感じもあって。最後詰められたので、今日はその反省を持って試合に入りました」とコメント。それもあり、スタートダッシュに成功はしたものの、「最終日の2試合目ということもあって、1年生の留学生は疲れもありました。最後は自分たちがやってきた強みを思い出して、『リングに向かっていけ』と指示をしました」と振り返った。
大上コーチの指示が奏功して逆転勝ちにつながったとも言えるが、「米森が立て続けに3ポイントを決めてくれて、ボタンを押せたと思います。最後のプレーは『絶対に負けないぞ』という気合でした」と笑顔を見せた。
福岡県勢が2校決勝に進出した時点で、ウインターカップの出場枠が福岡県に付与された。「それは絶対条件だったので、ホッとしてます」と大上コーチ。インターハイに向けては、「体力面に課題があるので、基礎体力を鍛え直して臨みたいと思います」と、来るべき本番に向けて枚を向いた。