2016.11.25

川崎優位も、富山にも付け入る隙あり、注目はプレータイムを伸ばすSG山崎

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 長いトンネルから脱出した富山グラウジーズ。その勢いのままに三遠ネオフェニックスも破りたいところだったが、中地区2位の壁は厚かった。今節の相手は首位の川崎ブレイブサンダース。より厳しい相手であることは言うまでもない。

 しかしながら、前回の対戦では粘り強く戦った。1戦目は残り数秒の時点で同点と、勝利が手の届くところにあった。2戦目も90点というハイスコアをたたき出しており、連敗した中にも良いイメージを持っているのではないか。

 注目選手は山崎稜。試合ごとにプレータイムを伸ばしているだけでなく、比例して得点も上昇している。シューティングガードとしてはサイズのない選手だが、“スラムダンク奨学生”という過去を持ち、将来を有望視された期待の若手。その若さ溢れるプレーでチームに活力を与えている。

 川崎は前節、ライアン・スパングラーが18得点11リバウンドと活躍してサンロッカーズ渋谷に快勝した。スターターの篠山竜青と控えの藤井祐眞が合わせて10アシストと、チームオフェンスが機能している様子もうかがえる。

 中地区首位と最下位の顔合わせであり、川崎の優位は変わらない。ただし、川崎は控え組の数字が伸びていない課題も残ったまま。富山が付け入る隙はあるはずだ。

文=吉川哲彦

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