名古屋Dは藤永の活躍が不可欠、強豪栃木を苦しめた滋賀はその勢いを持続できるか

 オーバーカンファレンスゲームがすべて終了し、今節からは同地区内の直接対決が本格的に再開。勝敗の一つひとつが今まで以上に順位に大きく影響することになる。名古屋ダイヤモンドドルフィンズはついに黒星先行となり、西地区2位の座がいよいよ危うくなってきた。最下位の滋賀レイクスターズ戦を連勝して、再度“貯金生活”に戻りたいところだ。

 秋田ノーザンハピネッツ戦はよもやの連敗。1戦目は第1クォーターが5得点、第2クォーターも11得点とスコアメークに苦しんだ。2戦目は一転して前半に47得点を挙げながら、後半に56失点を喫し、延長の末に敗れた。ジャスティン・バーレル不在のここ12試合はわずか2勝。ジェロウム・ティルマン以外に安定した得点源がいないこと以上に、ディフェンスで大崩れする時間帯があるのが大きな課題だ。

 栃木ブレックスに挑んだ滋賀は、1戦目こそ前半だけで61失点と地力を見せつけられたが、2戦目は2点差の惜敗。狩野祐介の3連続3ポイントなどで最大21点リードし、栃木を苦しめたことは評価すべきだろう。

 石崎巧も欠場している名古屋Dは、藤永佳昭の活躍が不可欠。控えのガードとしてチームに勢いをつけることができるか。

文=吉川哲彦

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