2017.04.21

勝率で並ぶ名古屋Dと京都、安藤周人と復帰近づく小島元基がCS進出のキーマンに

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 リーグ開幕序盤の西地区をリードしていた名古屋ダイヤモンドドルフィンズが、崖っぷちに立たされている。4連敗の後、1勝を挟んで再び4連敗という状況で迎えた前節の大阪エヴェッサ戦、1戦目は中盤に大差を付けられて19点差の完敗。2戦目はロースコアのクロスゲームに持ちこんだが、最後に逆転された。2戦を通じてリバウンドが極端に少なく、1戦目はわずか23リバウンド、2戦目も29リバウンドにとどまった。2戦合計でオフェンスリバウンドを29本も許しており、敗因は明白だ。

 対する京都ハンナリーズも土俵際に追いつめられている。前節は滋賀レイクスターズの勢いにのまれ、痛恨の連敗。1戦目は第3クォーター終了時の5点差を最後まで追いつくことができず、2戦目は第2クォーターの26失点が響いた。

 勝率で並んだままの両チーム。ともに、4ゲーム差が付いた2位の大阪戦をすべて消化したことを考えると、直接対決4試合を含む残り7試合をすべて勝たなければチャンピオンシップ進出は難しい。名古屋Dは前節2戦目で初スターターの安藤周人が10得点と期待に応え、京都も約4カ月戦線離脱している小島元基の復帰が近づいている。若い2人が、チームの生き残りを賭けたキーマンになりそうだ。

文=吉川哲彦

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