2017.12.02

栃木ブレックスは竹内公輔に復調の兆し、互いにインサイドをどう打破するかが勝敗を左右

 指揮官交代という大ナタを振るった効果が、栃木ブレックスに表れ始めている。前節の西宮ストークス戦は、1戦目が今季初の90点台で快勝。2戦目は第1クォーターを5得点に封じられるなどロースコアの展開になったが、3点差でかわした。開幕から12試合で2度しか2ケタ得点のなかった竹内公輔が、最近5試合はすべて2ケタ得点。リバウンドも増えてきており、エンジンがかかってきた印象だ。竹内の働きもあってチームは11月を4勝2敗と勝ち越し、ようやく追撃態勢に入りつつある。

 大阪エヴェッサと対戦した三遠ネオフェニックスは、1戦目が54得点、2戦目が68得点とオフェンス面の課題を解消しきれていないが、2戦目を1点差で拾って1勝1敗に持ちこんだ。カルティエ・マーティン以外に安定した得点源がいない中、鹿野洵生が2戦目で11得点を挙げたのは明るい材料だ。

 両チームともターンオーバーが少ないにもかかわらず、被ブロックショットの多さが70点台前半という1試合平均得点の少なさにつながっている。栃木には竹内、三遠には太田敦也と、ともに日本代表のインサイドを担う選手を抱えており、互いにその高い壁をいかにして打破するかが重要になってくる。

文=吉川哲彦

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