2018.03.09

主軸の負担を減らす存在が不可欠、橋本尚明は古巣相手に活躍できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 同じ西地区で首位の琉球ゴールデンキングスに挑んだ大阪エヴェッサは、2戦ともディフェンスで踏ん張りながらも白星には届かなかった。第3クォーターまで粘った1戦目は第4クォーターに大量32失点。前半をわずか19失点で抑えた2戦目も、第3クォーターでディフェンスが崩れた上に7得点とオフェンスも沈黙した。橋本拓哉のポイントガード起用も特効薬とはならず、このところ外国籍選手に得点が偏ってきているのが気掛かりだ

 主軸への依存度という点では、富山グラウジーズも前節はその印象が特に強かった。名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの対戦は2戦とも3ポイントシュートが入らず、フリースローに至っては2戦で10本しか打っていない。それも、そのうち8本はデクスター・ピットマンによるもの。2戦目で今季3度目の40分間フル出場を果たした宇都直輝の活躍も実らず連敗。1勝差だった名古屋Dを上回るどころか差を広げられ、新潟アルビレックスBBに勝率で並ばれた。

 ともに得点力が下がりつつある状況で、主軸の負担を減らす存在が不可欠。特に、8連敗のトンネルから抜けだしたい富山は、昨季大阪でプレーした橋本尚明が一皮むけた姿を見せることに期待したい。

文=吉川哲彦

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