昨季対戦成績は3勝3敗の五分、川崎ブレイブサンダースは確実に白星を取っておきたいところ

 富山グラウジーズに連敗すれば中地区5位まで落ちる可能性もあった三遠ネオフェニックス。第26節第2戦に続いて鈴木達也が欠場したが、接戦の1戦目を1点差でかわして3位の座はキープした。しかし2戦目は第4クォーターでわずか5得点に沈み敗戦。結局、中地区2位争いの情勢は変わらず、富山戦の負け越しが決まったのは痛い。

 第23節まで8連勝していた川崎ブレイブサンダースは、その後の同地区対決で2勝3敗と黒星が先行した。前節の琉球ゴールデンキングス戦も1戦目はディフェンスが機能して勝利を収めたが、2戦目は延長の末に敗戦。東地区上位2チームも足踏みしてその差は広がっていないが、迫ることもできずにいるもどかしい状況だ。
 
 今節を含む残り5節、川崎は対戦相手の現時点での勝率が最終節に近づけば近づくほど高くなり、最終節がリーグ最高勝率のシーホース三河戦。地区2位以内を目指す上で徐々に道のりが険しくなるが、見方を変えれば前節に進出が決まった「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」の予行演習にもなる。唯一勝率5割を切る三遠からは確実に白星を取って次のステップに進みたいところだ。ただし、三遠とは昨季3勝3敗と五分の成績だったことは頭に入れておかなければならない。

文=吉川哲彦

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