2018.12.21

川崎ブレイブサンダースは地区首位浮上のチャンス、大黒柱不在の第1戦をものにできるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

川崎ブレイブサンダースvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@川崎市とどろきアリーナ)
第1戦:12月21日19時5分、第2戦:12月22日16時5分

 12月は成績上位チームとの対戦が多く、ここまで1勝4敗と勢いを失いつつある名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。今節はアウェーで川崎ブレイブサンダースという強敵に立ち向かう。西地区首位の琉球ゴールデンキングスと4勝差に開いた今、勢いを取り戻すきっかけをつかみたい。

 前節の相手はその琉球だった。1戦目は全クォーターで21失点と安定して得点を許した一方で、前半に23得点しか奪えず。リーグ最多を誇る3ポイント試投数が38本にのぼった中で成功が11本にとどまり、成功率は3割を切った。2戦目はオフェンスバランスを改善し、マーキース・カミングスクレイグ・ブラッキンズが起点となっていずれも9アシストを記録したが、第4クォーターの競り合いで相手に抜けだされた。連勝すれば勝率で並び、得失点差によっては地区首位を奪還できるチャンスを逃し、直接対決4連敗で負け越しが決まったのも痛い。

 迎え撃つ川崎の前節は、富山グラウジーズを相手に1勝1敗。第4クォーターに追いつかれた1戦目は、延長で7得点を挙げた篠山竜青の活躍が効き、最後までもつれた勝負を1点差で制した。しかし2戦目はリバウンドで苦しみ黒星。さらにニック・ファジーカスが退場となり、今節1戦目は出場停止となってしまった。

 川崎は1勝差の富山を突き放すことはできなかったが、新潟アルビレックスBBとの差は1つ縮まり、今節は地区首位浮上の可能性がある。対する名古屋Dは地区首位が遠のいた上、勝率で京都ハンナリーズに並ばれ、3位転落の危機。両者にとってカギになるのは、やはりファジーカス不在の1戦目だ。川崎としては、ファジーカス欠場の逆境をはね返して連勝した開幕節の戦いぶりを思い出し、1戦目を取って名古屋Dにプレッシャーを掛けたい。一方、12月の5試合で平均89失点の名古屋Dは、1戦目に課題のリバウンドも含めたインサイドの攻防でアドバンテージを取れるかどうかが重要だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
川崎ブレイブサンダース(ヘッドコーチ:北卓也)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
長谷川技
ニック・ファジーカス(※第1戦出場停止)
バンバ・ジュフ
鎌田裕也
バーノン・マクリン
シェーン・エドワーズ

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(ヘッドコーチ:梶山信吾)
中務敏宏
笹山貴哉
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
ジャスティン・バーレル
クレイグ・ブラッキンズ
満田丈太郎
小林遥太
菊池真人
笠井康平
マーキース・カミングス

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