2019.04.05

前節から中1日で迎える一戦、富山グラウジーズは心身両面のタフネスが必要

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

川崎ブレイブサンダースvs富山グラウジーズ(@川崎市とどろきアリーナ)
第1戦:4月5日19時5分、第2戦:4月6日16時5分

 三遠ネオフェニックスをホームに迎えた前節の川崎ブレイブサンダースは、序盤から相手につけ入る隙を与えず、24点差で快勝。前々節に2戦計57個をマークしたアシストは前節も27個を数え、19得点のニック・ファジーカスの他に15得点が3人と得点バランスも良かった。早い時間帯に点差が開いたこともあって控え組の出場時間が増え、ベンチ入り全員が得点とリバウンドを記録し、アシストも1人を除いて全員についた。この勝利によって中地区2位以内が確定し、3シーズン連続のチャンピオンシップ進出が決定。レギュラーシーズン最大の山場となる次々節の新潟アルビレックスBB戦を前に、チーム状態は右肩上がりだ。

 その川崎と対峙するのは富山グラウジーズ。前節は第2クォーターで10得点に沈むなど新潟のディフェンスを崩せず、“貯金”は「1」に減った。勝率で並んでいたシーホース三河名古屋ダイヤモンドドルフィンズがいずれも勝利を収めたため、順位は変わっていないもののワイルドカード2位争いから後退。今節連敗すれば再び勝率5割を切り、CS出場の可能性もかなり低くなる。

 今季の対戦成績は富山が1勝3敗と黒星先行だが、3敗のうちの1つは40分間で92点を取り合い、延長の5分間も15-16という乱打戦で敗れた惜しい黒星だった。その試合はレオ・ライオンズジョシュア・スミスが30得点を超えた一方で、川崎は6人が14得点以上をマーク。中でも、富山としては長谷川技藤井祐眞に計9本の3ポイントを決められたのが痛かった。川崎は前節も7人で計8本の3ポイントを決め、成功率も5割超え。3ポイントラインの守り方は勝敗のカギの1つだ。

 そして富山に何より必要なのは心身両面のタフネスだ。平日開催が3週続いている中で、今節は中1日という特に厳しい日程。さらに、川崎は前節に続いてのホームだが、富山は前節もアウェー。強い気持ちで足を動かし、様々な逆境をはね返すことができるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・川崎(ヘッドコーチ:北卓也)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
長谷川技
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
鎌田裕也
バーノン・マクリン
シェーン・エドワーズ

・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
アラン・ハーンドン
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス
前田悟
松山駿

この試合の他の記事

BASKETBALLKING VIDEO