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4月26日、27日に行われたブレックスアリーナ宇都宮での「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」クォーターファイナルは、奇しくも初年度ファイナルと同一カード。ホームの大歓声を力に変えた栃木ブレックスが、2試合とも第3クォーターの序盤に持ち味の激しいディフェンスから流れをつかみ、川崎ブレイブサンダースを退けた。
2日間とおしてディフェンスでの勝利と振り返った安齋竜三ヘッドコーチ。27日の試合後は対戦相手が決まっていなかったものの、「自分たちのやるべきことを遂行してゲームの流れをつかみ、セミファイナルに行けます。川崎さんの思いをしっかりと背負って戦いに臨みたいと思います」と、激闘を繰り広げた相手へのリスペクトを言葉にしながら、千葉ジェッツ戦への決意を述べた。
「自分たちのやるべきこと」とは、40分間とおしてディフェンスのインテンシティーを下げず我慢して戦い続け、トランジションオフェンスにつなげて流れをつかむこと。選手たちも、それを実践できたことが川崎戦の勝因だと振り返った。
セミファイナルは同じ東地区で首位争いを演じた千葉とのアウェー戦。今シーズンの対戦成績は4勝4敗と五分である。安齋HCは「1つはコンディションですね、セミファイナルは3試合戦うイメージも持ちながらコンディションを整えていかないといけないです。そして、シーズンとおして貫いてきた自分たちのバスケットをどれだけコートで表現できるか。あとはもう気持ちの準備をしっかり整えて戦うだけです」と意気込んだ。
エースのライアン・ロシターが「想定よりも2日間心身ともに休めるのは大きいです、しっかりと休みながらも自分自身のリズムを崩さずに次のセミファイナルに臨みたい」と語れば、シリーズをとおして活躍を見せた竹内公輔は「自分たちが一番最初にセミファイナルへの切符をつかめたので少しリラックスして、相手がどこでも自分たちのバスケットを展開して勝ちたいです」とコメント。比江島慎はメンタルの重要性も口にした。「相手のホームコートに乗りこむのでメンタルをしっかりと整えることも大事だと思っています。ディフェンスでハードに戦わないと相手のホームでは勝てないので。その部分もしっかりと準備していきたいと思います」
そして大黒柱の田臥勇太は「しっかりとチームとして準備して、どこが相手になっても自分たちのバスケットを展開するだけです。次勝てばファイナルだからとかではなくて、まずはセミファイナルで2勝するということだけをチーム全員で考えて準備していきたいと思います」と決意を述べた。
完璧なコンディションで、いつもどおり自分たちがやるべきことを遂行して勝利をつかむのみ。“BREX NATION”で千葉との大一番を制して、再びあのファイナルの舞台へ。すべてを懸けて船橋アリーナに乗りこむ。
写真・文=鳴神富一