10月2日に開幕したBリーグ2020-21シーズン。新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念されたが、B1リーグは順調に日程を消化し、各チームここまで41~43試合を戦っている。3月8日現在でシーズンの約7割を消化したことになるが、ここまでのチームスタッツをランキング形式で振り返っていきたい。
※各種スタッツは3月8日現在のもの
平均得点、FG成功率で富山が1位に
■平均得点
1位:富山グラウジーズ(88.9得点)
2位:千葉ジェッツ(88.2得点)
3位:シーホース三河(83.8得点)
4位:アルバルク東京(83.0得点)
5位:サンロッカーズ渋谷(82.8得点)
平均得点で1位に立ったのは、富山グラウジーズ。ジョシュア・スミス、ジュリアン・マブンガ、リチャード・ソロモンの外国籍トリオを中心に、宇都直輝や前田悟などの日本人選手が続くという構図は破壊力が抜群。昨シーズンから12点も平均得点を増加させ、見事1位に輝いた。
■フィールドゴール成功率
1位:富山グラウジーズ(49.7パーセント)
2位:シーホース三河(49.5パーセント)
3位:千葉ジェッツ(48.1パーセント)
3位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(48.1パーセント)
5位:大阪エヴェッサ(47.7パーセント)
平均得点に続き、フィールドゴール成功率も富山が1位に。スミスが69パーセントと驚異の数字を誇っているほか、ソロモン(57.5パーセント)と宇都(51.3パーセント)も高確率。得点という面で富山はリーグで1歩抜け出している印象だ。2位にはダバンテ・ガードナー擁するシーホース三河、3位にはタレントがそろう千葉ジェッツがランクインした。
■3ポイントシュート成功率
1位:シーホース三河(39.4パーセント)
2位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(38.0パーセント)
3位:アルバルク東京(37.7パーセント)
4位:富山グラウジーズ(37.1パーセント)
5位:大阪エヴェッサ(36.1パーセント)
ここまで3ポイントシュートを最も確率良く決めているのは、シーホース三河。川村卓也(47.7パーセント)、金丸晃輔(47.2パーセント)、シェーン・ウィティングトン(47.2パーセント)の3選手が3ポイント成功率のトップ3を独占。インサイドではガードナーやシェーファーアヴィ幸樹、アウトサイドから3選手が射抜いて効率よく得点を沈めている。
■フリースロー成功率
1位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(77.8パーセント)
2位:京都ハンナリーズ(77.7パーセント)
3位:シーホース三河(77.1パーセント)
4位:三遠ネオフェニックス(76.6パーセント)
5位:レバンガ北海道(76.5パーセント)
フリースロー成功率は名古屋ダイヤモンドドルフィンズがトップに輝いた。個人では安藤周人(86.7パーセント)のみがランクインしているが、ジェフ・エアーズや齋藤拓実、レオ・ライオンズも80パーセント以上の確率で成功させており、チーム全体でフリースローを高確率でモノにしている。
スティール、ブロックで秋田がトップ
■平均トータルリバウンド数
1位:琉球ゴールデンキングス(36.9本)
2位:千葉ジェッツ(36.2本)
3位:宇都宮ブレックス(35.8本)
4位:大阪エヴェッサ(35.1本)
5位:富山グラウジーズ(34.8本)
「リバウンドを制する者は試合を制する」との格言があるとおり、バスケットボールにおいてリバウンドは非常に重要。Bリーグで最もリバウンドを獲得しているのは、琉球ゴールデンキングスという結果に。個人で1位のジャック・クーリー(12.2本)を筆頭に、ドウェイン・エバンス(8.8本)も10位にランクインしているほか、日本人選手も積極的にリバウンドへ飛び込む姿勢を見せた結果、トップに輝いた。
■平均アシスト数
1位:川崎ブレイブサンダース(23.0本)
2位:シーホース三河(22.1本)
3位:大阪エヴェッサ(21.9本)
4位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(21.4本)
5位:千葉ジェッツ(21.3本)
平均アシストで1位に立ったのは、川崎ブレイブサンダース。個人ランキングで10位に入っている選手はいないが、篠山竜青が4.8本、藤井祐眞が3.8本と両ポイントガードが奮闘。辻直人(3.4本)やニック・ファジーカス(3.2本)も高い数字を記録しており、チーム全体でシュートクリエイトをする意識が根づいている。
■スティール数
1位:秋田ノーザンハピネッツ(394本)
2位:サンロッカーズ渋谷(382本)
3位:川崎ブレイブサンダース(339本)
4位:広島ドラゴンフライズ(308本)
5位:宇都宮ブレックス(306本)
チーム全員で前線から激しいプレッシャーを与える秋田ノーザンハピネッツが、スティール数でトップに輝いた。アレックス・デイビス(2.0本)と中山拓哉(1.5本)を筆頭に、長谷川暢やカディーム・コールビーも1試合平均1本以上をマーク。相手に自由を与えないディフェンスから、スティールを多く記録している。
■ブロック数
1位:秋田ノーザンハピネッツ (187本)
2位:大阪エヴェッサ(142本)
3位:宇都宮ブレックス(130本)
4位:信州ブレイブウォリアーズ(129本)
5位:千葉ジェッツ(114本)
スティール数に続き、ブロック数でも秋田ノーザンハピネッツが1位に立った。アレックス・デイビスがリーグでダントツとなる92本を記録しているうえ、カディーム・コールビーも57本のブロックを成功。この2選手だけで実にチーム全体の約80パーセントを挙げている。コールビーは両膝膝蓋骨骨折という大ケガを負ってしまったが、デイビスというリムプロテクターの存在は相手にとって脅威だ。
■被ファウル数
1位:富山グラウジーズ(936本)
2位:千葉ジェッツ(881本)
3位:秋田ノーザンハピネッツ(844本)
4位:川崎ブレイブサンダース(825本)
5位:滋賀レイクスターズ(804本)
ここまで最も多くのファウルを受けているのは、ダントツで富山グラウジーズ。マブンガが256本でリーグ1位に立っているほか、宇都(150本)、ソロモン(144本)、スミス(141本)と4選手が100以上をマークしている。リングへ積極的にアタックする4選手を止めることは困難なため、相手チームはファウルで阻止せざるを得ないのだろう。