Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
9月10日、日本各地でBリーグのプレシーズンゲームが開催。京都ハンナリーズは宇都宮ブレックスと対戦し、63-80で敗れた。
宇都宮のホームであるFUKAI SQUARE GARDEN 足利(足利市民体育館)で行われた試合後の会見で、京都のロイ・ラナヘッドコーチは「自分たちは9人の新加入選手がいて、新しいチームを今作り上げている段階で非常にワクワクしている」と新シーズンへ向けての意気込みを語った。
さらに、「ブレックスさんは本当に強いチームで、ベテラン選手がそろっているし、比江島慎選手のようなベストな選手もいる。プレーオフに進出するような強いチームに対して自分たちがどれだけやれるのか、テストの意味合いもあり、非常に良い機会だった」と対戦した宇都宮を称えた。
イギリス出身で2000年にコーチとしてのキャリアを始めたラナHCは、HCやトップアシスタントコーチとしてカナダ代表やドイツ代表を指揮。NBAのサクラメント・キングスでACや統括を担った経験も持ち、昨シーズンから京都の指揮官に就任すると、同時にエジプト代表のHCも務め、「FIBAワールドカップ2023」にも出場を果たしている。
試合後の会見終了間際に「あと一言だけ時間をもらえますか?」と自ら話を続けたというラナHCのエピソードを、宇都宮の公式X(旧Twitter)アカウントが紹介。それに反応した京都の公式アカウントが指揮官のコメントを伝えている。
ロイ・ラナHCが会見終了間際に話した言葉です📝
「ひとつだけ皆様にシェアしたいことがあります。
日本代表のw杯での戦いぶりは本当におめでたいことだと思いますし、日本のバスケットボールにとっても大きなことです。… https://t.co/Dh2cppsDt5 pic.twitter.com/XCTLhfxQXS— 京都ハンナリーズ (@kyotohannaryz) September 11, 2023
「ひとつだけ皆さまにシェアしたいことがあります。日本代表のワールドカップでの戦いぶりは本当におめでたいことだと思いますし、日本のバスケットボールにとっても大きなことです。バスケットボールに関わるすべてのコミュニティの方々がワクワクしていると思いますし、それはファンの方々も同じです。
比江島慎選手に関してはBリーグの中だけで素晴らしいのではなく、世界的に見ても素晴らしい選手です。日本人の選手たちがどんどんステップを踏んで上に上がっていくことは本当にうれしいことですし、私自身はエジプト代表のHCとしてワールドカップに出場しましたが、日本の活躍はとてもうれしいと感じています。トム・ホーバスHCをはじめとした皆さまにおめでとうございますと伝えたいです」
FIBAランキング55位のエジプトは、1次ラウンドでリトアニアとモンテネグロに連敗を喫するも、第3戦でメキシコに100点ゲームで快勝。さらに、順位決定ラウンドではヨルダンに勝利すると、最終戦ではニュージーランドに2点差で惜敗した。2勝3敗ながら得失点差はプラス1を記録する奮闘を見せ、最終順位では日本代表に次ぐ20位にランクインしている。
開催地こそフィリピンのマニラと沖縄で違ったが、昨シーズンからBリーグで指揮を執るラナHCは、ともにワールドカップを戦う日本代表を応援してくれていた様子で、その活躍ぶりを喜んでくれていたようだ。
ワールドカップ終了直後に始まり、出場権を獲得したパリオリンピックへつながるBリーグの2023-24シーズンは、新たなファンの獲得や裾野を広げる上で、日本のバスケットボール界にとって重要なシーズンとなる。ラナHCもその期待を感じている一人であり、新シーズンでは大きくロスターを入れ替えた新生ハンナリーズのために奮闘してくれるだろう。