2023.09.28

【B1クラブ展望/茨城】新体制で挑むB1での3季目、将来性ある若手がどこまで成長できるか

着実に若手が成長しており、過去最高の成績が期待される茨城 [写真]=B.LEAGUE
元バスケットボールキング編集部。主に国内バスケ(Bリーグ、高校・大学バスケ)を中心に取材活動中。バスケでオウンゴールしたことあります。

『ガチ。』『ぶちバケろ。』『SAGASAIKO FAN FUN FAAAAAAN』……。

 Bリーグが発足して8年目を迎え、各クラブのスローガンも個性豊かな言葉がちらほら見受けられる。茨城ロボッツもその1つだ。

『アガロ↗4000』

 新B1参入への様々な条件をクリアするために掲げたこのスローガンのもと、茨城は新体制を敷いて2023-24シーズンに挑む。目指すはB1での過去最高となる「35勝」だ。

 新たに指揮を執るのは、ジェームズ・アンドリセヴィッチスーパーバイジングヘッドコーチ。指揮官は昨季限りで退団したリチャード・グレスマン氏が築き上げたアップテンボなバスケットをベースに、「ボールを動かしてオープンの選手にパスを出し、フリーの状態でシュートを打つというオフェンスを披露したい」と理想の展開を明かす。

 新加入選手は練習生から這い上がった中村ジャズ、電撃加入したマックス・ヒサタケなど、比較的若くポテンシャルを秘めた顔ぶれが並んだ。マーク貝島ゼネラルマネージャーは今季のロスターでポジションレスなバスケを目指すと発表しており、いち早く完成度を高めるには、日々の練習や実戦を通じて「成長していくこと」だと、主将の平尾充庸とアンドリセヴィッチSVHCは口をそろえた。

 昨季以上に中心選手としての活躍が求められるのは山口颯斗中村功平鶴巻啓太の3人だろう。特に昨シーズン全60試合に出場して成長を遂げたガードの中村には、得点とアシストでキャリアハイを更新する躍動に期待だ。

■KEY PLAYER/SG・SF #12 松本礼太

琉球から移籍の松本の活躍に期待 [写真]=B.LEAGUE


 昨季の王者・琉球ゴールデンキングスから加入した24歳は、より多くのプレータイムを求めて新天地へ移籍した。

「キングスでは本当にたくさんのことを経験させてもらいましたが、自分自身としては悔しい思いの方が大きかったです。そういった悔しさを晴らして、もっと活躍したいです」

 持ち味は高確率の3ポイントシュートとハードな守備。茨城の新たな武器として存在感を示し、飛躍のシーズンを送ってほしい。

文=小沼克年

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