2024.05.29

9季にわたってアルバルク東京を支えた森高大コーチ、ベルテックス静岡の新指揮官に就任

A東京でトップアシスタントコーチなどを務めた森氏が静岡のHCに [写真]=B.LEAGUE(写真は2022-23シーズン)
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 アルバルク東京は5月29日、森高大トップアシスタントコーチとの契約が6月30日をもって満了となり、退団することを発表した。

 現在34歳の森TACは、2015-16シーズンにAC兼スキルコーチとしてトヨタ自動車アルバルク東京(現A東京)へ入団。Bリーグ開幕後もACを務め、2022-23シーズンからはTACとしてヘッドコーチを支えた。

 森TACはクラブHPで9シーズンの思い出を語った。

「今回アルバルクから移籍することを決断しました。今こうやって退団のコメントを書くにあたっても、色々なことがありすぎて何から書こうか迷っています。在籍した9シーズン、拓摩さん(伊藤拓摩氏)、ルカ(ルカ・パヴィチェヴィッチ氏)、デイニアス(デイニアス・アドマイティスHC)といった3人の素晴らしいコーチ、また個性豊かなスタッフ陣、林社長を始めとするフロントスタッフとともにこの素晴らしいクラブで仕事ができたのは、幸せでした」

「2015-16シーズン、まだ緑色がチームカラーだったトヨタ自動車アルバルク東京に入団しました。それからBリーグが開幕し、応援の中心となってくれるファンの方も現れ、どんどんファンの皆さんの声援が本当に大きく、力強く僕らを支えてくれるようになりました。レギュラーシーズンの試合で1万人を超える皆さんの応援の中で試合をするなど、当時を思うと本当に信じられないです。有明コロシアムでのアルバルカーズの皆さんの声援がキングスブースターの声をかき消していた光景を目の当たりにした時、このクラブがこれだけ熱く応援されるクラブになったんだと本当に胸が熱くなりました」

「2度のリーグ優勝とFIBAアジアチャンピオンズカップでの優勝を皆さんと分かち合えたことは今でも誇らしく思っていますが、それ以来優勝から離れていることもまた現実です。だからこそ今年は本当に勝てると思っていたし、勝ちたかった。正直に言ってQFでの負けはまだ消化できていませんが、こればっかりは前に進むしかありません。アルバルク東京という素晴らしいクラブでキャリアをスタートできたこと、またこのクラブが成長していく過程をともに歩めたことは僕の誇りであり一生の財産です!また成長した姿を皆さんに見せられるように、日々精進します。皆さん、本当にありがとうございました!」

 ベルテックス静岡は同日、森氏と2024-25シーズンのヘッドコーチ契約が合意したことを発表。若き指揮官と代表取締役社長の松永康太氏はクラブを通じて、次のようにコメントした。

「まず初めに、今回このような機会を与えてくださった松永代表、麻生GMに感謝申し上げます。『スポーツで、日本一ワクワクする街へ。』の理念のもと、共に静岡の未来を作っていきたいとの代表の言葉に胸を打たれ、今回静岡のオファーを受けさせていただくことに決めました。2022-23シーズンのB3プレーオフセミファイナル、埼玉対静岡のゲーム3を現地で観戦していました。埼玉ホームであるにも関わらず静岡ブースターの非常に熱い応援で、まるで静岡のホームみたいだと感じたこと、このサポートを受けながら試合をするチームは幸せだろうなと思ったことを今でも鮮明に覚えています。B2昇格、B2プレーオフ出場と目覚ましい発展を遂げるこのクラブが目指すところはB1昇格に他なりません。そのためにはまずプレーオフ出場、さらにその先のプレーオフで勝ち切ることができるチームになる必要があります。ハードワーク、堅いディフェンス、強いリバウンドをベースに皆さんの熱い応援にしっかり応えられるような強いチームを作れるよう、全身全霊で取り組んでいきたいと思います!ご支援、ご声援のほど、よろしくお願いいたします」(森HC)

アルバルク東京という日本リーグトップクラスのチームでの長年における数々の経験はさることながら、論理的な思考、内面から湧き出る素晴らしい人間性、そして何よりもバスケットボールに対する熱い情熱を併せもたれています。我々は決して完成されたチーム、クラブではありません。しかし明確なビジョンの元、ゼロからひとつひとつステップアップし皆様と共に結果を出し続けてまいりましたし、これからもその所存です。森ヘッドコーチと共に、更なる高みを目指してハングリーにチャレンジできる事に今からワクワクしています。皆様、改めて森新ヘッドコーチの元さらに魅力的に進化するベルテックス静岡にどうかご期待ください。来シーズン、未だ見ぬ高み、最高の景色を共に見に行きましょう!(松永代表取締役社長)

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