
2025.01.15
アディダスは、「YOU GOT THIS(大丈夫、いける。)」をメッセージに、アスリートがプレッシャーから解放され、純粋にスポーツに向き合うことで広がる可能性をテーマとしたグローバルブランドキャンペーンを展開中だ。誰もがプレッシャーに直面したとき「大丈夫、いける。」と信じさせてくれる存在がいるはず。今回、アルバルク東京のテーブス海選手に、自身の部活時代を振り返ってもらうとともに、困難な場面で自身を支えてくれた存在を聞いた。
アルバルク東京のメインガードだけではなく、今や日本を代表する司令塔に成長したテーブス海。カナダ人でWリーグ、富士通レッドウェーブのヘッドコーチを務めるBT テーブス氏を父に持つことで、他の日本人選手とは違う環境でバスケットボールに出会った。
バスケットボールを始めたのは神戸YMCA。そこは、いわゆるミニバスケットボールクラブではなく、レクリエーションを楽しむスクールのような環境だった。小学校から高校まで一貫教育を行うカナディアン・アカデミーに通っていたテーブスは、中学年代になると学校のバスケ部に入部する。しかし、当時はもう将来プロの選手になることを決意していたテーブスにとって1年のうち4カ月しか活動しないバスケ部が物足りなくなっていく。そこで、両親を説得して、当時は1年中練習ができた日本の公立中学へ転校することを決意した。
転校したのは神戸市立本庄中学校。ここで指導にあたった牧浦朋先生と出会っていなければ、プロになり、日の丸を背負ってコートに立つテーブスは存在しなかったのではないかと、振り返る。
テーブス海に自身の部活時代を振り返ってもらった [写真]=野口岳彦
――転校先を本庄中学校に決めた理由は?
テーブス 本庄中学校は市内でも強豪校でしたが、それよりも本庄中学校で指導をされていた牧浦朋先生に教わりたくて決めました。当時、神戸ストークスのヘッドコーチをしていた父が色々調べてくれて、「転校するなら彼女のいる中学校で、そこでバスケを教わったらいい」という理由です。牧浦先生は僕のことをある程度知ってくれていたようでしたが、父は先生に「絶対ポイントガードとして使ってください」とお願いしました。当時、身長は175センチくらいあったのですが、父はプロになる将来を見越して、あくまでガードで育ててほしいとお願いしていたそうです。先生にそれを承諾していただき、1年生からポイントガードとして教わったり、試合で使ってもらったりしました。
――175センチの身長があればセンターになっていた可能性もありますね。仮にガード以外をしていたら、今のテーブス選手はいないかもしれないですね。
テーブス 大きな分岐点だったかもしれません。
――部活にはすぐなじめた?
テーブス はい。バスケットボールを通じてチームメートとすぐ打ち解けたと思います。加えて、公立中学校の部活という文化を経験できたのは、やっぱりすごく大きい財産です。自分は多くの日本人がプレーする日本のBリーグに所属していますが、ここでプレーしている選手のほとんどは部活を経験しているので、日本人の考え方や精神を理解するためにも、中学の部活を経験できて良かったと思っています。特にポイントガードはチームをまとめることも役割なので、日本人と外国籍選手で構成されているBリーグでは自分は欠かせない存在かもしれません。
「大丈夫、いける。」と背中を押してくれた牧浦先生と [写真提供]=テーブス海
――牧浦先生は何か言葉をかけてくれましたか。
テーブス 一番覚えているのは、先生が部室に僕を連れていき、そこで色々と話をしてくれたことです。優しい顔で「私があなたを怒るのはもっともっと上に行ってほしいから。いつかはプロになって、日本代表にも選ばれるような選手になれるから純粋にバスケを楽しみなさい。」と言ってくれたのです。初めてかけられた言葉でした。その言葉をきっかけに、プレッシャーによるストレスがすっとなくなった気がしました。
――その言葉はそのあとのバスケ人生にどのように活かされていきますか。
テーブス 純粋にバスケットを楽しむことが一番大事なことで、それをしっかりできているときが一番うまくいくんです。思い返しても、その後の高校、そして、アメリカに渡ってプレップスクールやカレッジに進んだときに壁にぶつかるのですが、先生の言葉を思い出して、それを乗り越えていきました。先生の言葉はやっぱり忘れないですよね。この言葉が今でも胸に刺さっているというか、ずっとあります。先生に教わった、たくさんのこと、そしてかけていただいた言葉が土台になって今の自分があります。
今でも恩師の言葉が自分を支えてくれていると話す、テーブス海 [写真]=野口岳彦
――「アディダス BUKATSU+」キャンペーンで部活を訪問することになっています。中学、高校の部活生と交流したことはありますか?
テーブス 去年も中学校の部活生と交流する機会があって、とても楽しかった思い出があります。みんなすごく元気で、自分が教えようとしていることを全力で取り組んでくれて。純粋にバスケットボールを楽しんでいる部活生を見ていると自分も刺激をもらえるので、今から何を伝えようか悩んでいます(笑)。
――そのように多くの部活生がバスケットボールをうまくなろうと頑張っています。
テーブス みんなに伝えたいのが一緒に頑張っているチームメート、仲間をとても大切にしてほしいということ。みんなで一緒の目標に向かって頑張るから意味がありますし、色々な辛いことも一緒に乗り越えられます。
――自身のチームメートとは今でも交流がありますか?
テーブス 小学校、中学、高校、アメリカのプレップスクール、カレッジといろんな環境でプレーをしてきましたが、どのカテゴリーのチームメートとも今でも集まって、食事などを楽しんだりしています。バスケットボールを一緒に頑張ったチームメートは“一生モノ”です。
――最後に部活生にメッセージをお願いします。
テーブス 「大丈夫、いける。」と背中を押してくれた牧浦先生に教わったことを伝えたいと思います。うまくなりたいのなら、やっぱり楽しむことは一番の近道です。でもうまくなればなるほど、辛く思うことも増えていきます。そのとき、自分は何のためにバスケットボールをしているのかを思い出してください。きっと『バスケットボールが楽しいから』のはず。辛い、苦しいと思ったときこそ、バスケットボールを楽しんでください。
本庄中学校を卒業したテーブスは、高校バスケ界の強豪、京北高校(現東洋大学京北高校)に進学。高校日本一を目指す中で、どんどんバスケにのめり込んでいき、NBA選手になることが目標に。そのためにはアメリカの大学、それもディビジョンⅠの強豪校に入学して、そこで活躍することが重要であると自ら結論を出し、アメリカ行きを決意する。
京北高校を2年で中退すると、アメリカのプレップスクールに転校。そして、念願の大学強豪校であるノースカロライナ大学ウィルミントン校へ入学を果たした。
テーブスは自分のバスケ人生を振り返ったとき、その時々に出会った監督、コーチの存在が大きかったと話す。その指導者に導かれ、そして引き上げてもらったことで今の自分がある。その中で公立中学の部活で出会った牧浦朋先生が最も大きな存在で、温かく自身の背中を押してくれた。牧浦先生に見守られ、「大丈夫、いける。」と声をかけられたからこそ、日本を代表するプロバスケットボール選手、テーブス海が存在する。
今回のキャンペーンローンチに合わせて、アディダスアスリートとの「夢の部活体験」が抽選で当たる、スペシャルキャンペーン「アディダス BUKATSU+(ブカツプラス)」を3月15日(土)より開催する。本記事に登場した、バスケットボールのテーブス海選手、他、サッカーの南野拓実選手、菅原由勢選手、長野風花選手、陸上の青山学院大学陸上競技部など、第一線で活躍するアスリートとの、特別な体験を抽選でプレゼント。またアディダス商品を5,000円(税抜)以上ご購入したお客様に、先着で、人気イラストレーターDai/NEW JACK氏による本キャンペーン限定の「BUKATSU+」ステッカーを贈呈する(各店舗、商品がなくなり次第終了)。
詳細はこちら→
■「アディダス BUKATSU+」特設サイト:https://adidas-bukatsuplus.com
■アディダス ブランドサイト: https://www.adidas.jp/yougotthis
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