2024.10.01
5月28日、Bリーグの年間王者を決める『日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24』第3戦が横浜アリーナで行われ、前年王者の琉球ゴールデンキングスは、50-65で広島ドラゴンフライズに敗戦。Bリーグ2連覇へ、あと一歩届かなかった。
立ち上がりからアウトサイドのシュート成功率が上がらず先手を取られると、広島のスイッチディフェンスに苦戦し、ロースコアで我慢を強いられる展開に。第3クォーター序盤には一時2点差まで詰め寄ったが、勢いある広島に突き放され、ファイナル史上最少となる50得点に抑え込まれた。
エースとして期待されていた今村佳太は、2週間前のクォーターファイナルで負傷した足首の状態が心配されていたものの、チーム最長となる31分59秒に出場。2桁10得点をマークした一方で、逆転を信じて打ち続けた3ポイントシュートは9本全て失敗と不発に終わった。
試合直後は、敗戦のショックを隠せない様子でメディアの取材に応じ、「2連覇を掲げてここまで来たんですけど、正直すごく悔しいですし、自分のせいで負けてしまったなという思いが強いです。何よりもここ横浜アリーナにかけつけてくれたファン、沖縄から応援してくれたファンの方々の期待に応えられなかったのが悔しいです」と、率直な思いを吐露。「一個人のせいで敗戦することはないと思うんですけど、自分としてはすごく責任を感じていますし、チームを勝利に導けなかったなという悔しい思いです」と、頂上決戦で敗れた責任を背負った。
第3戦の直後に足首の状態を問われた今村は、「正直怪我するかしないかというのは自分でコントロールできることではない」としながらも、「自分としては不完全燃焼で終わってしまったのですごく悔しいです。ただ、それ(足首の状態)を言い訳にしようと思って試合に出ているわけではないので、これも含めて自分の実力なのかなと思いますし、上手く周りを巻き込めなかった自分の責任かなと思います」と、冷静に現実を受け止めた。
また、広島の堅守に抑え込まれた試合展開について話が及ぶと、「自分たちとしてはピックアンドロールであったりを使いながら、ミスマッチを突いていくというスタイルだったんですけど、そこの部分にこだわりすぎたのかなと。自分たちが今までやってきたボールムーブが損なわれてしまったターンオーバーだったり、うまくタイミングが合わずにオフェンスファウルをとられてしまったりして、シュートにも迷いが出てきたと思っています。そういった部分で2戦目と3戦目は広島のスイッチディフェンスに対応できていなかった」と振り返った。
敗戦直後ということもあって、「まだ来シーズンのことは考えられない」としつつ、「もっともっと上に行けるような良い試練かなと思いますし、自分が選手としても人間としてもステップアップできるいいキッカケとできるようにしなきゃいけないと思います」とも語った今村。消化しきれない思いも、次へ進む活力とするしかない。
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