2024.05.25

「キングスのスタイルを確立できている」…琉球のエース・今村佳太はチーム力に絶大な自信

ゲームハイタイの15得点を挙げた今村(中央)[写真]=矢島花音
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 5月25日、横浜アリーナで『日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24』ファイナルが開催され、昨年度王者の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)が広島ドラゴンフライズ(ワイルドカード上位)と激突。前半に大幅リードを作った琉球が広島の猛追をかわし、74-62で勝利をつかんだ。

 試合後の記者会見には、好調な3ポイントシュートでゲームハイタイ15得点を挙げた今村佳太、大黒柱のジャック・クーリー、指揮官の桶谷大HC(ヘッドコーチ)が登壇。桶谷HCは「相手のウィークポイントを突けた」とリードにつながった要因を語りつつ、オフェンスの停滞した時間やターンオーバーを課題に挙げ、第2戦での修正材料にするようだ。

 オフェンスをけん引した今村は「いろんなことを試してきたシーズンで、本来の自分たちの形じゃないですけど、キングスのスタイルを確立できている」と、チームの好調ぶりを表現。「僕たちはまだ何も成し遂げていないので、自分たちから勝ち取る、奪い取る気持ちで試合に臨めたらと思います」と、強気な姿勢を崩さない。

今村(右)は5本の長距離砲を炸裂[写真]=矢島花音

 また、河田チリジのファウルトラブルが広島にブレーキをかけたとクーリーは反応。「彼に気持ちよくプレーさせてしまうと、オフェンスを展開されてしまいます。広島にエナジーをもたらさせないように、明日も自分も全力を尽くして頑張りたいと思います」と、ゴール下での攻防に闘志を燃やしている。

 今村も3ポイントが勝利に寄与したのは実感しているようで、「自信を持って打てた部分かなと思います」とコメント。桶谷HCも戦略から試投数が増えたと言及しており、「パーセンテージについては良いシュートが打てたということ。少し多い部分はあったかと思いますが、全体的には良いシュートが多かったと思います」と、プレーを遂行した選手たちをねぎらった。

 会見の終盤、今村は「ホーム感じゃないですけど、そういう雰囲気の中で自分たちがプレーできたというのは、沖縄アリーナの雰囲気が横浜アリーナで出たからこそ。苦しいときのディフェンスコールなどが自分たちの力になっています」とファンにメッセージを贈り、クーリーもその感謝に続いた。

「キングスはベストなBリーグのファンで、声援によって自分たちもより良いプレーができると思っています。明日は自分たちが還元できるように、明日もキングスの皆さんを元気づけられるように頑張っていきたいです」(クーリー)

球際の激しい競り合いに身を投じたクーリー(右)[写真]=矢島花音

 第1戦では主導権を握り続け、終盤は3ポイントで嫌な流れを断ち切った琉球。明日の第2戦でも白星をつかみ取り、再び優勝トロフィーを沖縄にもたらすことはできるだろうか。注目の一戦は、13時10分ティップオフ予定となっている。

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