2024.10.03
5月25日、横浜アリーナで『日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24』ファイナルが開催。昨年度王者の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)が広島ドラゴンフライズの猛追を振り切り、74-62で白星を先取した。
試合が始まると、琉球はエース・今村佳太の3ポイントシュートを皮切りに8-0のランを披露。第2クォーターでも一方的に11得点を奪って勢いに乗り、43-25と大幅リードで試合を折り返す。続く第3クォーターでも点差を広げ、試合終盤には広島の追い上げに苦しみつつも、要所でベテランの岸本隆一が2本の3点弾をヒット。崩れることなく、リーグ連覇にあと1勝と迫った。
得意の3ポイントを4本沈めるなど、計14得点4リバウンド2アシスト1スティールの活躍でチームを勝利に導いた岸本。試合後のメディア対応では、「途中、劣勢になったなかでもディフェンスから頑張って、それをオフェンスにつなげることができました」と振り返った。
チーム全体で3ポイント成功率は45.5パーセント(33本中15本)に上るなど、琉球はアウトサイドシュートで好調さを見せつけた。岸本は「決めるべき選手が決めるべきタイミングで、というところで。いつも通りというか、それが結果にも結び付いたと思いますし、明日も自信を持ってシュートを打ちたい」と、頼もしいコメントを残している。
千葉ジェッツとのセミファイナル・第3戦前には、沖縄アリーナの最上階にある観客席でミーティングを行ったという琉球。「今日初めて見に来た人も、もしかしたら最後になる人もいるかもしれないなかで、毎試合気持ちを込めて、手を抜くなんてことはあり得ないことだと。よりチームが1つになったと思います」と、岸本は桶谷大ヘッドコーチらコーチ陣との集いを回想した。
幾度も対峙した中村拓人については「まだまだこんなもんじゃないと思いますし、明日は変わったプレーとか、彼が中心になる時間帯もあると思います」と、琉球のベテランガードは警戒を強める。また、好調だった長距離砲については「めちゃくちゃ入ったというわけでもないですし。チームスポーツなので、自分の点というよりも、チームとして何か起こったときに素早く対処対処できるように」と、冷静に戦況を見つめている。
「今日の試合は勝ててほっとはしているんですけど、一旦忘れて。明日は0-0から始まるつもりで、もう一度自分たちが勢いを持って戦えるように、いい準備をしていきたいと思います」
リーグ連覇の偉業まであと“1勝”に迫るも、油断大敵とばかりに落ち着き払う岸本。26日に開催される第2戦でも、琉球の“魂”には洗練されたプレーが期待される。
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