2024.05.26

広島ドラゴンフライズが王者・琉球を破って逆王手…連覇か、下剋上か、運命の第3戦へ

高確率で3ポイントを沈め、広島を勝利に導いた山崎[写真]=B.LEAGUE
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 5月26日、横浜アリーナで『日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24』ファイナルが開催され、広島ドラゴンフライズワイルドカード上位)が前年王者の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)との第2戦に臨んだ。

 第1戦に74-62で勝利した琉球は、岸本隆一今村佳太小野寺祥太アレン・ダーラムジャック・クーリーが先発すると、対して崖っぷちの広島は、中村拓人山崎稜ドウェイン・エバンスケリー・ブラックシアー・ジュニア河田チリジとスターティング5を変えてこの試合に挑んだ。

 負けられない広島は中村が先制のシュートを決めると、エバンスの連続得点、ブラックシアー・ジュニアの3ポイント、河田のオフェンスリバウンドからの得点で11-3のランを作り、琉球がたまらずタイムアウト。その後も山崎とアイザイア・マーフィーの長距離砲で一時は11点差に広げた広島だったが、最後はクーリーの速攻レイアップと牧隼利のスティールからの得点を許し、21-14で第1クォーターを終えた。

 続く第2クォーターはヴィック・ローの3ポイントでスタート。マーフィーが3ポイントを決め返すが、牧とダーラムにも3点弾を決められて同点に追いつかれる。一時はエバンスのフリースローと山崎の長距離砲で再びリードするが、岸本とダーラムの連続得点で逆転されると、さらにローの3ポイントがヒット。広島は30-34とビハインドを背負って試合を折り返した。

エースとして重要なシュートを決め続けたエバンス[写真]=B.LEAGUE

 迎えた第3クォーター、序盤から琉球の猛攻を受け、一時は11点のビハインドを背負う展開に。それでも、ディフェンスの強度を上げた広島は、エバンスと山崎の3ポイントなどで点差を詰めると、エバンスが貴重な逆転弾を沈める。その後、中村も追加点を挙げると、終盤にブラックシアー・ジュニアも得点を奪い、48-47で勝負の最終クォーターへ。

 ブラックシアー・ジュニアの3ポイントで始まった第4クォーターでは、上澤俊喜がアウトサイドからゴールを射抜くと、ステップバックのジャンプシュートも沈め、連続で5点を奪取。今度は速攻の場面で中村のアシストから山崎のコーナースリーが決まり、試合残り5分を切って広島が11点のリードを奪う。さらに、アレックス・カークが5ファウルで退場した琉球を、中村がレイアップで突き放すと、エバンスのジャンプシュートに加え、河田はダンクを叩き込む。岸本のディープスリーやローの3ポイントで6点差まで詰められるが、直後に中村がトドメの3ポイントを沈め、最後は広島が72-63で勝利を飾った。

崖っぷちの状況からシリーズをタイに戻した広島[写真]=B.LEAGUE

 渾身の勝利でリベンジを果たした広島は、エバンスが16得点6リバウンド5アシスト、山崎が4本の3ポイント(5本中4本の成功率80パーセント)を含む14得点、中村が13得点2スティール、ブラックシアー・ジュニアが10得点5リバウンドと活躍した。

 一方、惜しくも2勝目を逃した琉球は、ローが16得点6リバウンド、ダーラムが11得点5リバウンド7アシスト、岸本が7得点と奮闘した。

 ファイナルは1勝1敗のタイとなり、運命の第3戦が28日(火)の19時5分からティップオフされる。

■試合結果
琉球ゴールデンキングス 63-72 広島ドラゴンフライズ(@横浜アリーナ)
琉球|14|20|13|16|=63
広島|21| 9|18|24|=72

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