2017.08.04

試合巧者ぶりを見せた福大大濠、指揮官はさらなる高みへ「締めくくれるチームを作る」

福大大濠を率いる片峯聡太コーチ [写真]=山口剛生
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 8月2日にあづま総合体育館で行われた平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)の男子決勝で、福岡大学附属大濠高校(福岡県)が明成高校(宮城県)を61-60で下し、2014年以来3年ぶりとなる優勝を果たした。

 福大大濠は開始約4分間で0-11のランを喫したものの、徐々に立て直して勝利を手繰り寄せた。片峯聡太コーチは「やられているように見えても、ついていっているゲームを展開したかった」と明かし、「(4度の延長戦を制した準決勝で)あれだけ喜んでハイテンションになったので、ローになるのはわかっていた。最初から飛ばそうと思っても、選手たちができないだろう、エンジンが掛からないだろう、というのはつかんでいた。そういう意味で、(今日の)プランは彼らにも、明成さんにもマッチしていた」と話した。

 福大大濠は2-3のゾーンディフェンスで試合に臨んだが、指揮官は「(明成は)2-3に対して、ハイポストを起点に、アレックス(相原アレクサンダー学)、(八村)阿蓮、本間(紗斗)が、嫌なタイミングで嫌なところにつないでいた」と振り返る。途中で1-3-1のゾーンへ切り替えた後も、「対応は早く、ボールを動かして、1-3-1のツートップとショートコーナーが穴になった」。しかし、「最終的には1-3-1からマンツーマンに替えた。1つのオフェンスの中でのチェンジングがやれていたので、それが相手にかなり効いていたと思う。ゾーンだからノーマークのはずなのに、いつの間にかマッチアップがしっかりされているという状態。いい形で打たせなかったのが非常に良かった」と、戦術が機能したと語った。

 また、オフェンス面での苦戦は、相手の徹底した守備があったと言及。「明成さんのゾーンは、ただボールを動かすだけではズレができない。いかに勇気を持って割っていけるか、割った先にどこが空くのか、というのをある程度わかった選手でないと、あのゾーンを攻めることはできない。なんとなくドライブして、なんとなくノーマークにパスをするのは狙われているし、パスを回したところで、ブロックショットが徹底的に跳んでくる」。それでも、「ゴール下へのアシストや、中田(嵩基)のプレーが効いた」と、巧みに攻めこんだ自軍を評価した。

 一方で、「最後、勝っている状態でのタイムコントロールとターンオーバー」を課題に挙げた。「勝ちきるために、シュートが入った、戦術がうまくいった、というところではなく、締めくくりの部分をしっかりできるチームを作りたい。冬にもう1回みなさんの前に立てるチャンスをいただいたので、『大濠はもう一回り成長したな』と思われるように、ゲームの詰めの部分をしっかりやっていきたい」と、約4カ月後に控える全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)を見据えた。

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