Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
日本中で15万人がプレーする高校バスケ。全国区の強豪校以外にも、とんでもないポテンシャルを持った逸材が隠れている。
そんな、まだ見ぬPROBLEM(プロブレム=ヤバい奴)たちにスポットライトを当て、バスケファンにご紹介する企画、それが『UNSEEN PROBLEM』だ。
コロナ禍の影響で高校生がその実力を披露する舞台が激減してしまった2020年。知られざる逸材を、知られないまま埋もれさせないためにballaholicがクリエーションした映像で、バスケットボールキングがお届けする!
『一般社団法人スポーツを止めるな』もサポートするこのプロジェクトの4回目は豊見城高校(沖縄県)の渡久地政睦。コロナ禍を乗り越え、今年もウインターカップにチームを導いたエースだ。驚異的なジャンプ力の持ち主で、爆発力のあるドライブでゴールを目指すハンドルモンスターに直撃!
――バスケットを始めたのは?
渡久地 小学1年生の時ですね。
――始めた理由は?
渡久地 親にマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)が1試合で69点取った試合のビデオを見せてもらって、自分もバスケットボールがしたいと思って始めました。それまではずっと野球をやりたいと言っていました。親はバスケットをさせたかったそうなのですが。
――お父さんがバスケ経験者だったのですか?
渡久地 はい、バスケをしていました。それでビデオを見せてもらって。
――ではお父さんがマイケル・ジョーダンのファンだったんですね。
渡久地 マイケル・ジョーダンの話はよく聞いていたので、そうなんだと思います。
――ビデオを見せてもらった時のことは覚えていますか?
渡久地 覚えています! ビックリしました。それからずっとジョーダンを目標にバスケをしてきました。
――バスケは最初からうまくできました?
渡久地 最初から高学年の練習に一緒に混ざってバスケをしていました。とりあえずがむしゃらにリングにボールを持って行くことばかり考えていて、トラベリングも何回もやりましたね。
――ミニバスの実績は?
渡久地 沖縄は北部・中部・南部と分かれているんですが、そのうちの北部で優勝しました。でも県ではあまり結果を残せなかったですね。
――中学時代は?
渡久地 中学校の時は県で3位になりました。でもジュニアオールスターは最終選考まで行きましたがそこで落ちました。自分たちの代はとてもレベルが高かったと思います。
――どういうことを豊見城高校で学びましたか?
渡久地 自分は感情のコントロールがあまり得意ではなく、試合ですぐに熱くなってしまうんですが、自分はPGなので常に冷静でいなければならないので周りの人をどう落ち着かせるかを学んでいます。でもそれがなかなかできず厳しく注意されました。
――新チームになって立てた目標は何ですか?
渡久地 去年の3年生は県で勝つのが当たり前で常に全国を見ていたんですけれど、今年のチームはそう簡単に県で勝たせてもらえないと思っていたので、県大会で優勝することを目標にやっていました。
――今年のチームの特徴は?
渡久地 小柄な選手が多いのですが、みんな脚力があってシュートもよく入るので、それを生かしたプレーが特徴だと思います。
――県の新人戦の結果は?
渡久地 3位でした。全く勝負にならなかったですね。
――新人戦が終わって、「俺たちはここからだぞ」と思ったときに新型コロナウイルスの影響が広がったわけですね。
渡久地 はい。
――自粛期間はどのように過ごしていましたか?
渡久地 家でトレーニングをして、常にバスケットボールと向き合っていました。チームメートとはLINEで通話をしていました。先生からもセットメニューが送られてきて、それをみんなで確認していました。常にチームメートとはコミュニケーションは取っていましたね。
――学校に行けるようになって部活が再開したのはいつ頃でしたか?
渡久地 6月に入ってからでしたね。久々にみんなと会えるので集合時間の30分前くらいには集合場所に行きました。
――沖縄県はインターハイ予選を行いました。結果は?
渡久地 インターハイ予選は優勝しました。
――せっかく出場権を獲得したのにインターハイが中止になると聞いた時はどう思いましたか?
渡久地 自分たちは県で勝つのがやっとでした。それに、全国が(開催されることは)なくなるかもと薄っすら思っていたので覚悟はしていました。決勝で興南(高校)に勝って、本来の目標であるウインターカップに繋がったのでいいかなと思っています。
――どのような展開だったのですか?
渡久地 得点するのがかなりキツいゲームで、自分が取らなきゃいけないなという思いで点を取っていたのであまり(凄いという)自覚は無かったですね。自分のプレーではドライブが一番良かったと思います。そして、相手が来たら合わせることを心がけていました。
――スピードで抜くタイプですか? それともテクニックで?
渡久地 どっちも得意です。スピードもありますし、緩急をつけて抜くこともあります。相手とのタイミングをずらしながら抜き去るのが得意です。
――そのあたりはマイケル・ジョーダンのイメージですか?
渡久地 はい。
――ジョーダンもドライブが得意でそこからダンクをするのが印象的でした。もしかしてダンクは?
渡久地 (笑)。何回か挑戦しているんですけれど試合中はダメですね。
――リングに手は届きますか?
渡久地 はい。ディフェンスがいなければ行けます。
――垂直跳びの記録は測ったことはありますか?
渡久地 あまり測ったことはないですが、中学校の時に走り高跳びの計測をした時は190センチを飛びました。
――すごいですね。沖縄記録ですか?
渡久地 大会記録まであと1センチでした。なので、自分のジャンプ力を生かしたプレーは得意です。
――ではリバウンドを取ってそのままオフェンスに切り替えるプレーも?
渡久地 多いですね。
――トリプルダブルもありそうですね。
渡久地 今回のウインターカップ予選の決勝でもトリプルダブルを達成していました。インターハイ予選の時は自分が点数を稼いだ分、今回はディフェンスの寄りが早くなったので、相手が寄った瞬間にアシストをするという感じで。インターハイ以降アシストが増えましたね。
――ウインターカップでの目標を教えてください。
渡久地 まずはベスト8に入って。自分は全試合で30点以上取りたいと思っています。あとは沖縄県のバスケットを全国に見せつけたいなと思います。
――将来の夢を教えてください。
渡久地 Bリーガーになりたいと考えています。沖縄でプレーがしたいです。