2021.12.30

自慢の“チーム力”で強さを証明した帝京長岡が夏に続いてウインターカップでも準優勝

夏冬準優勝を果たした選手たちを帝京長岡の柴田コーチ(右)は称賛した [写真提供]=日本バスケットボール協会
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 初の決勝進出を決めた帝京長岡高校(新潟県)。「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」男子決勝は持ち味のディフェンスを武器に、個々の得点力が高い福岡大学附属大濠高校(福岡県)に対して、ロースコアの展開へと持ち込んだ。だが、最後の最後に福大大濠のエース#13岩下と得点源の#14湧川にシュートを決められ56-59で惜敗。初優勝はならなかった。

「大会を通して“帝京長岡らしさ”を選手たちが良く表現してくれたと思います。あと一歩及ばなかったのは指導者の責任です」

 試合後、指揮を執る柴田勲コーチは今大会での戦いをこう振り返った。

 今年の帝京長岡は、地元・新潟県長岡市で開催された「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」でも準優勝。このときは仙台大学附属明成(宮城県)との準決勝で75-73と競り勝っての決勝進出だったが、今大会でも僅差の戦いを制して決勝の舞台へと立った。

「夏の準優勝よりは、今回の準優勝の方が成長している様子が見られたかなと思います」とは柴田コーチ。さらに、チームの“強さ”を「練習もよく頑張っていますし、足を動かす、フィジカルを強くプレーする中で、一人では体現できない、チームみんなの関係性がエナジーになったと思います」とも語った。

 エースの島倉欧佑をはじめ、箕輪武蔵、古川晟ら主力には3年生が多く、その3年生たちがよく引っ張ってくれたと指揮官は言う。

「インターハイ、ウインターカップと決勝に舞台に立てたことはうれしいですし、練習を信じてやってきた結果。練習の成果が出せたこともうれしいです」と発したのはキャプテンの田中空(3年)。

帝京長岡の田中キャプテン(左から2人目)は「練習を信じてやってきた結果」と胸を張った [写真提供]=日本バスケットボール協会

 加えて、「チームの仲の良さ、3年生の仲の良さ。それと2年生ながらも留学生のコネ(ボウゴウジィ ディット ハメード)や(ニシンバ ナニユラ)アニエルが3年生と同じモチベーションで練習に取り組んでくれて、同じようにリーダーシップを取ってくれました。それにチーム力はどこのチームよりもあると思います」と、今年のチームを評した。

 しつこいディフェンスを武器に、オフェンスでは連携のとれた動きからシュートチャンスを生み出すなど、攻防において緻密なチームプレーを見せた帝京長岡。他チームも夏の課題を修正して力を付けてくるウインターカップにおいて、しっかりと力を発揮し準優勝を達成した

 夏冬ともに頂点にはあと一歩届かなかったものの、“チーム力”を原動力に、『新潟県勢初の決勝進出』という快挙を達成。チームにおいても、新潟県のバスケットにおいても新たな歴史を作った選手たちは、輝く銀メダルを胸に新潟へと帰る。

文=田島早苗

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