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12月25日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」女子は3回戦に突入。札幌山の手高校(北海道)は県立足羽高校(福井県)と対戦した。
第2クォーターに一時2ケタのリードを奪った札幌山の手だが、試合終了残り1分13秒の時点で71-76と5点ビハインド。あとがない状況に追い込まれると、髙橋優希の得点、大山瑚南菜の3ポイントシュートで同点に追いついた。大山は同6秒のタイムアウト後にラストオフェンスを託されたものの、相手のブロックに遭って得点ならず。「(最後のシュートを)外してしまって終わってしまったので、延長では自分が決定権を持って頑張りました」。オーバータイムで2本の3ポイントシュートを含む12得点と気を吐き、チームを94-79の勝利に導いた。
試合終盤にリードを奪われた際、大山は「ちょっとヤバい」と思ったという。それでも、巻朋花や谷口憂花などの声掛けを受け、「大丈夫だなと。プラスな気持ちで入っていけたと思います」と振り返った。
札幌山の手は前回大会、Wリーグに進んだ森岡ほのか(日立ハイテク クーガーズ)を中心に、11年ぶりに決勝の舞台へ進出。京都精華学園高校(京都府)に敗れたものの、冬の大舞台で結果を残した。当時は主にベンチから出場し、シックスマンとしてプレーした大山だが、今年度は最上級生になったことで自身が果たすべき仕事も変化している。
「昨年は先輩方が作ってくれたチームでした。(当時下級生の)自分たちは走り回って、空いたところでシュートを打つ役割で、先輩に任せきりでした。自分たちがやらなければいけない立場なので、後輩に任せるのではなく、自分がシュートまで持ち込んで、自分が一番多くの得点を取る気持ちでやっていきたいです」
大山は足羽戦で5本の3ポイントなどでチーム最多33得点をマークすれば、チームで最も高い176センチの身長を活かし、11リバウンドも記録。「外からも決められる能力を活かし、中だけではないことを見せられました」と、実力を存分に発揮した。
86-69で勝利した日本航空高校石川(石川県)との1回戦後には森岡から連絡を受けたようで、「グループLINEに『ナイスゲーム』と届きました」。「見てくれる方が多いので、そこも意識して内容のいい試合をできるように頑張りたいです」と続け、千葉経済大学附属高校(千葉県)との準々決勝に目を向けた。