2017.11.22

【WC予選直前情報】「可能な限り調整して、すべてを出し尽くしたい」田中大貴

フィリピン戦出場に強い意思を見せた田中大貴
バスケットボールキング編集部。取材歴は20年を数え、これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、今年も氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

『FIBAワールドカップ2019 アジア地区 1次予選』の初戦、フィリピン戦まであと2日となった。日本代表は、11月21日、大会直前強化合宿を報道陣に公開。その際、メディア対応したフリオ・ラマスヘッドコーチは、「この試合のポイントとなるのは田中大貴アルバルク東京)、古川孝敏琉球ゴールデンキングス)、比江島慎シーホース三河)、富樫勇樹千葉ジェッツ)」の4名の名前をあげた。

 この中で気になるのが田中のコンディションだろう。田中は11月3、4日の島根スサノオマジック戦で負傷。左大腿四頭筋筋挫傷により全治2~3週間と診断を受け、その後のリーグ戦を欠場していた。この合宿に参加はしているものの、別メニューで調整。ラマスHCは、「まだ判断できる状態ではない。起用できる状態になれば、通常より少ないプレータイムでも入ってもらう」と、コンディションを見ての判断と言いつつも、田中を欠かせない戦力と考えているようだ。

「完全に治って、完璧なコンディションっていうわけでは正直ないが、普通にプレーできるレベルにはあると思っている」と、田中は取材陣を前に言葉を選びながら慎重にコメント。「11月24日の試合(フィリピン戦)に合わせて調整してきたつもりだし、できる限りのことはやってきた。ただ自分の中でちょっと不安なのは、やっぱり2週間ゲームから離れていたのでゲーム感覚。しかし、今日の午後の練習もあるし、短い期間で可能な限りの調整はできると考えている」と、出場へ強い意志をにじませた。

 普段どおり、感情を表に出さないそのやり取りは田中らしいとも言えるが、大切な一戦を前に気持ちの動揺はあったようだ。

「実際合宿にも参加できない状態だったので、とても焦りがあった。しかし、その状況でこうして最終合宿に呼んでもらえて、ヘッドコーチにはとても感謝している。ここまで来たら、やっぱりどんな形でもいいから貢献したいと思う。まずは目の前の1試合に全て出し尽くすつもりで臨みたいと思っている」

 田中が出場できるかどうかの判断はラマスHCにゆだねられることになる。その時の最良の12名がフィリピン戦に出場することになるが、仮に田中が選ばれないとしても、彼の想いは残りのメンバーが受け止め、来るべき決戦に臨むことになるはずだ。

公開された練習では他の選手と同じメニューをこなした田中大貴