イングラムとボールを中心に後半で逆転、マブスを下して連敗を3でストップ
1月7日(現地時間6日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で、ロサンゼルス・レイカーズは序盤から圧倒されてしまい、86-108で大敗。
3連敗を喫したレイカーズは、ルーク・ウォルトンHCが若手のブランドン・イングラムとロンゾ・ボールに「もっと情熱と激しさを見せてくれ」と苦言を呈した。
いずれもチームトップの平均27.3得点8.3リバウンド7.1アシストを記録する大黒柱レブロン・ジェームズ(左股関節)、チーム2位の平均6.7アシストを残しているベテラン司令塔ラジョン・ロンド(右手薬指)を6試合連続で欠いているレイカーズは、1勝5敗と苦しんでいた。
そして迎えた8日(同7日)のダラス・マーベリックス戦。チーム2位の平均18.3得点を挙げていたカイル・クーズマが戦列復帰を果たすもショットが不発で、レイカーズは前半を終えて54-67と13点ビハインドを背負ってしまう。
しかし、この日のレイカーズは粘り強くマブスへ立ち向かっていった。第3クォーター序盤、クーズマの3ポイントを皮切りにイングラムやボール、ジャベール・マギーやジョシュ・ハートらが加点し逆転に成功。終わってみれば、後半に53-30と一気にペースをつかんだレイカーズが、最終スコア107-97で勝利して連敗を3でストップ。
この試合、イングラムがゲームハイの29得点に6アシスト2スティール、ボールが4本の3ポイント成功を含む21得点に7リバウンド5アシスト2スティールの活躍。さらにハートが14得点12リバウンド6アシスト5スティール、フィールドゴール20投中成功わずか4本と苦しんだクーズマが13得点5リバウンド、マイケル・ビーズリーが13得点と続いた。
🎥 Lakers take care of business in Dallas thanks to a huge third quarter comeback, winning 107-97 #LakersWin pic.twitter.com/2BJDGHZUD8
— Los Angeles Lakers (@Lakers) January 8, 2019
共に21歳のヤングコアの活躍を引き出したウォルトンHC
「僕らはステップアップしなければと思っていた」と試合後、『ESPN』へボールが切り出した。「試合で勝利したいならば、僕らがもっともっといいプレーをしなきゃいけないんだ。昨夜(ウルブズ戦)は十分なパフォーマンスではなかったから」と奮起したことを明かした。
確かに、レブロンとロンドという2人のプレーメイカーを欠いた中では、司令塔のボールとオールラウンダーのイングラムがチームをけん引していく必要がある。そのことは「特に今はこのチームにレブロンとロンドがいない。僕らはしっかりと準備してプレーし、チーム全体で勝ちにいかなきゃいけない」とボールが語っていたことからも明らかで、マブス戦ではそれを結果で示すことができたと言っていい。
一方のイングラムは、ウォルトンHCとはコンスタントに話しており、良好な関係を築いているようだ。
「僕とルークはあらゆることについて何度も話している。(コーチとの話は)僕にモチベーションを与えてくれるし、バスケットボールのコートで僕がどういったことができるかを把握することができるんだ。(ウルブズ戦の)コーチの言葉は僕が成長するために何度か話してきたこと。これは僕がより良いプレーヤーになるためのチャレンジなのさ」。
ウォルトンHCはイングラムとボールへ苦言を呈した理由について、「彼らはゲームの中で多くのことをこなすことができると信じているからなんだ」と口にすると、こう続けた。
「彼らは今夜、闘争心を(オフェンスとディフェンスの)両エンドで見せてくれた。相手チームと戦い、競い合ったんだ。それこそが、彼らがこのチームに毎晩もたらしてほしいこと。彼らがそれをこなしたときは、本当にすばらしいバスケットボールができているからね」。
指揮官の言葉に奮起し、見事なパフォーマンスを見せたイングラムとボール。マブス戦勝利の背景には、大活躍した21歳のヤングコアと共に、彼らと円滑にコミュニケーションを取って大活躍を引き出したウォルトンHCの存在があったと言っていいだろう。