ヤングコアがそろって34得点! ラウリー絶賛のシアカムとバンブリートが躍動

初戦から34得点18リバウンドと大暴れを見せたシアカム[写真]=Getty Images

シアカムとバンブリートがけん引し、ラウリーがゲームを締めて好スタート

 
 10月23日(現地時間22日)に幕を開けたNBAの2019-20レギュラーシーズン。その先陣を切ったのは昨季の覇者トロント・ラプターズとニューオーリンズ・ペリカンズによる一戦となった。

 ラプターズのホーム、スコシアバンク・アリーナで行われたこの試合、ラプターズは念願のチャンピオンリングセレモニーが行われ、ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)やマサイ・ウジリ(バスケットボール運営部門代表)、選手たちがリングを受け取った。会場全体が最高の笑顔で包まれていたことは言うまでもない。

チャンピオンリングを授与され、笑顔を見せたラプターズの選手たち[写真]=Getty Images

 そんな中で迎えた開幕戦。ペリカンズは今年のドラフト全体1位指名のザイオン・ウィリアムソンが右膝負傷のため欠場。ロンゾ・ボールドリュー・ホリデーJJ・レディックブランドン・イングラムデリック・フェイバーズの5選手がスターターとしてコートに立った。

 対するラプターズは、バックコートにカイル・ラウリーとフレッド・バンブリートというポイントガード(PG)の同時起用、フロントコートにはOG・アヌノビーパスカル・シアカムマルク・ガソルがスターティングラインナップに名を連ねた。

 ゲームは14度の同点、15度のリードチェンジという激戦となったが、全体ではペリカンズが優勢の展開だった。ホームの熱狂的な歓声が鳴り響く中、ラプターズは第4クォーター残り1分19秒に3点ビハインドの劣勢でバンブリートが起死回生の3ポイント、残り59.0秒に2点ビハインドとなった場面では、残り29.0秒にラウリーが貴重なフリースロー2本を沈めて同点とし、初戦から延長戦へ。

 延長に入ると、序盤こそペリカンズにリードを奪われたものの、ガソルの3ポイントプレーで逆転すると、ラウリー、バンブリートのショットで引き離し、最終スコア130-122で勝利を収めた。

103本放ったショットのうちミドルレンジは4本のみ、ペイントと3Pを徹底

 
 この試合、ラプターズはリーダーのラウリーが延長に持ち込む貴重な追加点を含む22得点5リバウンド6アシスト2スティールを挙げて勝利に貢献。

 だが試合後にラウリーが語ったのは、新エースのシアカムとPGバンブリートだった。

「パスカルとフレディ(バンブリートの愛称)は、このチームのヤングコアなんだ。彼らが今夜のようなパフォーマンスを見せてくれて、僕は本当にうれしい。シーズンを通じて彼らの成長を見ることができるだろうね」。

リーダーとしてチームを鼓舞し、延長では5得点と勝利を後押ししたラウリー[写真]=Getty Images

 シアカムはファウルアウトしてしまったものの、34得点18リバウンド5アシストの大暴れ。バンブリートも34得点(キャリアハイ)に5リバウンド7アシスト2スティールと、2人合わせて68得点という殊勲の働きを見せた。

 ちなみに、『ESPN』によると、この日のラプターズのショットチャートは103本放ったフィールドゴールのうち、40本が3ポイントだったのだが、それ以外はほぼすべてがペイントエリア内。ミドルレンジショットを放ったのは4本のみで、13得点を挙げたサージ・イバカしか放っていなかった。

 そろって34得点をたたき出したシアカムとバンブリートは、積極果敢にボールプッシュし、ペイントエリアを攻め込み、得点やアシストを残していったことが分かる。

「僕らがまたこのポジションにいることができて最高に楽しいね。まだ1勝ではあるけど、再び(頂点へと)上ってみせるよ」とバンブリートが語ったように、ディフェンディング・チャンピオンのラプターズは最高のスタートを切った開幕戦だったと言っていいだろう。

バンブリートは7投中5本の長距離砲を沈めた[写真]=Getty Images

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