2020.07.25

ニックスの新HC筆頭候補にレイカーズACのジェイソン・キッドが浮上?

今季からレイカーズのACに就任したキッド[写真]=Getty Images
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バックスのHC時代、アデトクンボの成長に尽力した実績を持つ頭脳明晰な男

 低迷が続くニューヨーク・ニックスは、今年3月に元代理人のレオン・ローズが球団社長に就任。6月24日には“ワールド・ワイド・ウェス”として幅広い人脈を持つことで知られるウィリアム・ウェスリーをエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼シニア・バスケットボール・アドバイザーとして任命。

 今季はデイビッド・フィズデイル前HC(ヘッドコーチ)を序盤に解任し、マイク・ミラーAC(アシスタントコーチ)が暫定HCを務めてきた。

 だがニックスは新たな指揮官を探しており、トム・シボドーやケニー・アトキンソン、マイク・ウッドソンなど、NBAチームでHC経験がある人物を含む複数の候補者と面談してきたのだが、まだ結論は出ていない。

 6月18日(現地時間17日、日付は以下同)に『SNY』のインタビューに応じたローズは、新HCとの契約について「我々は7月の中旬から下旬、7月の終わりには決めることになると見ている」と話していたことから、まもなく新HC探しは終わりを迎えることが予想されている。

 そんな中、7月25日に『The NEW YORK DAILY NEWS』のステファン・ボンディ記者が情報筋から得たものとして筆頭候補に挙げたのはジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)だった。今季からロサンゼルス・レイカーズでACを務めているキッドは、バスケットボール殿堂入りを果たした偉大な司令塔の1人。

 現役最後となった2012-13シーズンのみニックスでプレーし、球団最後のプレーオフ進出に貢献したキッドは、ミルウォーキー・バックスで一昨季途中までの約4シーズン、指揮官を務めていた。

 もしキッドがニックスの指揮官に就任することとなれば、来年夏に制限なしフリーエージェント(FA)となるヤニス・アデトクンボの獲得争いにニックスも参戦することを意味する。

 18年1月下旬にキッドが解任された直後、アデトクンボは「彼は俺がこのリーグで成功を収めるうえで、大きな部分を占めていた。俺は共に仕事をしていく人たちには忠実なんだ。彼のことは人として大好きだし、(今後について)人として気にかけてる」と『AP』へ話しており、その言葉には多大なリスペクトがあるように映る。

 バックスはマイク・ブーデンホルザーHCの下、この2シーズンはいずれもリーグベストの戦績でレギュラーシーズンを送っており、今季の第二幕でも優勝候補の一角であることは間違いない。

 しかしながら、もし今年のプレーオフでバックスが不甲斐ない結果に終わった場合、アデトクンボは今季終了後に延長契約を結ばない可能性もあり、リーグの勢力図を変える大型移籍が実現するかもしれないだけに、今後の動向に注目していきたい。

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